《VP3L》は,空間の概念をベースにした,リアルタイム音響プログラミング言語です.コンピュータでシミュレートした3次元空間内に配置されたオブジェクトをプログラムの基本要素として,その位置や組み合わせ方によってさまざまな音響を生成することができます.さらにプログラミング上の空間と実際の音響空間を結びつけることで,プログラミング空間が音響空間そのものとなり,プログラム空間=音響空間を自由に移動したり操作することができます.今回の展示にあたって制作されたインスタレーション版《VP3L》では,事前に用意されたさまざまな音のプログラム・サンプルをベースに,簡単なインターフェイスによって,プログラミング空間内を移動したり,オブジェクトの配置を変更したりすることで,体験者が自在に音を変化させていくことができます.
エマージェンシーズ! 002
比嘉了《VP3L》
2006年9月15日(金)—11月26日(日)
エマージェンシーズ! 002
比嘉了《VP3L》
撮影:木奥恵三
概要
展示作品
参加アーティスト
比嘉了
1983年生まれ.アーティスト/プログラマー.オリジナル・プログラムを用いたサウンド・パフォーマンスやソフトウエア・アートの制作研究を行なう.3次元空間における独自のユーザー・インターフェイスを用いたリアルタイム音響合成ソフトウェア《VP3L》を開発.多摩美術大学大学院サウンド&メディア・アート研究室所属.