時間の区分を前提とするヨーロッパ的なリズムの概念は空間の配分や,視覚的なパターンにまで拡張して使われている.このような時間の考え方やその構成要素は普遍的なものではない.演奏の結果としての音や演奏するための指示記号からではなく,音をつくりだす身体的運動のプロセスから音楽を考えるような音楽学とデジタル・テクノロジー使用の可能性について高橋氏の音楽をサンプルに語られた.
講師:高橋悠治(作曲家),浅田彰
『ICCコンセプト・ブック』(NTT出版,1997)より引用
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1993年11月26日(金)