通信機械も速度機械も,マン・マシン・インターフェイスの新しい局面に入りつつある.
テクノロジーが進展したり変化するときに,どのような問題が人間と道具との間には起こるのか.これを自動車という具体的なモノの側から捉えることとした.それは情報機械と速度機械(=ヴィークル)が限りなく接近しつつある状況のなかで,インターフェイスの物質的な手触りと,コミュニケーション論的な意味を考えることであった.
講師:鈴木正文(雑誌編集長),上野俊哉(社会思想史)
『ICCコンセプト・ブック』(NTT出版,1997)より引用