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《UNLABELED — Camouflage against the Machines》 [2020] “UNLABELED — Camouflage against the Machines”

天野真,平田英子,中嶋亮介,斉友華,徳井直生,川島梨紗子(Dentsu Lab Tokyo),田中直基(Dentsu Lab Tokyo)

《UNLABELED — Camouflage against the Machines》

作品解説

AI監視カメラに対するカモフラージュ・コートを制作するプロジェクト.

2020年代の現在,監視資本主義社会が到来しようとしている.店舗だけでなく,街中の至るところに設置された監視カメラは,私たちを常に監視するかのようだ.さらに,スマートフォンの普及によって,情報空間上の個人の行動は全てデータとして記録され,社会効率という名目や利益のために用いられるようになった.物理的な身体もまた,例外ではない.個人を特定する生体データ技術や画像認識技術の発達に伴い,実空間の情報が瞬時にデータ化され,私たちのプライヴァシーを脅かしている.

そんな今,物理的な身体を持つ,あるいは衣服を身にまとうという物質的な行為はどのような意味を持つのであろうか.そうした問いを投げかけるために,私たちはAIに誤認識されやすい特殊なテキスタイル柄を別のAIを用いて生成し,その柄を適用したカモフラージュ・コートを制作した.この服をまとうことで,AIの画像認識から「人として認識されにくく」なり,断りなくデータ化されることを防ぐことができる.街を行き交う不特定の他人からだけでなく,監視カメラやその背後にあるAIの目が,私たちに向けられている現代において,プライヴァシーの問題や衣服のあり方そのものに新しい光を当てようとする試みである.

(慶應義塾大学 徳井直生研究室 Computational Creativity Lab)

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