この作品では,時空がゆがんだような不思議 な映像 を作ることができる「スリットスキャン」という映像技法 のしくみが見えるようになっています.作品を体験 しながら,映像がどのように作られているのかや,時間をどのように表現 しているのかを考えてみましょう.
スリットスキャン(slit-scan)と呼ばれる映像技法があります.時空が歪んだ様な不思議な映像を作ることができ,ICCにて展示している岩井俊雄《マシュマロモニター》* にも使われています.《スリットスキャンの構造》は,このスリットスキャンの構造を可視化しインタラクティヴに体験できる装置です.体験を通じて,映像技法の楽しさだけでなく映像自体の構造や時間の概念にも触れることができます.
* 岩井俊雄《マシュマロモニター》は,メディア・アートの特徴的な要素のひとつである相互作用性,参加性を持った,インタラクティヴ・アートの代表的な作品.