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《Soundform》 [2019-] “Soundform”

Natura Machina(筧康明+ミカエル・マンション+クアンジュ・ウ)

《Soundform》

作品解説

《Soundform》は,熱により空気が振動し音が発生する熱音響現象を利用した,インスタレーション作品のシリーズ名です.この作品で使われているレイケ管は,ガラス管の中に発熱体を設置した装置で,発熱体に電気を通すとガラス管に温度差が生まれ,管内部に空気が引き込まれ自励振動することで音が発生します.どのような音が鳴るかは,ガラス管の素材,太さや長さ,空間の気流や温度などに依存するため,人間が完全に制御することはできません.この装置を複数設置したうえで,その環境に応じて人間が介入する要素やその度合いを調整することで,音がさまざまなタイミングで共鳴する場が生まれます.ここでは,鑑賞者もまた,場に影響を与える存在となります.
* 自励振動:振動体それ自体の運動によって,振動的ではない外力からエネルギーを取り込むことで起こる振動.(出典:デジタル大辞泉)

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