生殖医療に関わる研究や技術が発展した結果,私たちはすでに,クローン人間やデザイナー・ベイビーを作ることも可能な世界に生きています.卵子や精子,胚,あるいは遺伝子を選別し操作することに対する倫理的観点からの議論は,研究の進展と並行して今後も続いていくことが予想されますが,そもそも,「よい」特性を選別しそれ以外を排除する基準は何に起因しているのでしょうか.映像インスタレーション《二十一世紀の空蝉》において杉田は,SF的ナラティヴを用い,命が軽んじられ,人間や生き物たちが「モノ」化されていくことや,不自然な改良を促し,淘汰されゆく社会に対する抵抗を示します.
《二十一世紀の空蝉》 [2024/26] “Selfish Shells of the 21st Century”
杉田碧
《二十一世紀の空蝉》
《二十一世紀の空蝉》2024年(参考図版)
《二十一世紀の空蝉》2024年(参考図版)