3Dプリンタの普及やオープンソース文化に後押しされ,高性能かつ安価な義手が身近な存在となってきました.一方で,子供の頃から自らの意思で操作できる義手の普及,訓練,選択肢といった点では解決すべき多くの課題が残されています.Takramでは,医療関係者や義手の開発チームと協力してこれらの課題に取り組むプロジェクトを進めています.《Playful Hands》は,子供の成長に合わせて楽しく使う義手を作るための3つの試みを具現化した作品です.近くの物体を自動で掴む,物体の色に反応して追いかける,ボールを握ると球回しをするといった動きは,常識に捉われない発想と試作を重ねて思考するプロセスの一端を示しています.
(Takram)