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《造山運動》 [2019] “Orogeny”

やんツー

《造山運動》

作品解説

キャンヴァスに埋め込まれたディスプレイに,山脈の断面図のような図像が表示されています.これは,リアルタイムに取得された仮想通貨の直近の価格推移を元に描かれたチャート図です.作品に組み込まれたRaspberry Piは,描画と並行して仮想通貨のマイニング・プログラムも実行しているため,電源が供給される限り,この作品は僅かずつながら自らの価値を高めていきます.美術作品の金銭的価値は,学術的判断とは必ずしも一致しません.また,非中央集権的な管理体制を実現した仮想通貨も,投機対象として価格が乱高下することもあります.「造山運動」は,陸上の大山脈や弧状列島の地質構造を作る地殻変動を指す言葉です.やんツーは仮想通貨の価格推移をこの地殻変動になぞらえながら,美術作品の価値とはなにか,また仮想通貨が社会に与える影響などについて,一種アイロニカルな応答を試みています.


プログラミング:垂水五滴

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