アニメーションを表現手段として制作する米澤は,アニメーションにおいて「オバケ」と呼ばれる,早い動きなどを表現するための残像表現技法に着目し,作品を制作してきました.今回の作品は,米澤が展開してきたシリーズ,『オバケの』の新作になります.作品中のキャラクターたちは,その姿を見ることができない,まだ見ぬ新しいキャラクターを探しています.そこには新キャラクターの「オバケ」や,「声」としてのいろいろな音,不在や沈黙といった気配,痕跡をたよりに,展示空間に拡張されたキャラクター未満としてのアニマ(生)の存在を感じることができます.
サウンド:長谷川白紙