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《Nevermore》 [2020] “Nevermore”

couch

《Nevermore》

作品解説

真っ白なキャンバスのような背景はいけいの中に,二人の人物がいます.二人が筆で絵をえがくように何もないところをっていくと,部屋のようすが少しずつあらわれます.この作品では映像えいぞう合成ごうせいするための「クロマキー」という技術ぎじゅつが使われています.映像技術と絵筆を使って現れたのは,かくれていたもともとの風景ふうけいでしょうか? それともこの二人の人物は新しい風景を作り出したのでしょうか?


浅尾怜子と宮﨑大樹によるアーティスト・デュオ,couchは,ものづくりの初源的,発見的方法を検証する作品やプロジェクトを展開しています.

アートの技法,コンピューティング理論,説話や寓話に連なる現実的背景をもとに,インスタレーションや映像作品を制作しています.だまし絵的なインスタレーションや電子的な映像技術に手作業を介入させるなどの手法で,技術的な方法に独自の批評的な観点を導入しています.

《Nevermore》は映像技術のクロマキー合成を使って,ありきたりな日常の光景を,絵筆で原寸大に描き戻した作品です.真っ白なキャンヴァスの背景から元の光景が少しずつ現われてきます.

助成:公益財団法人小笠原敏晶記念財団,公益財団法人パブリックリソース財団,横浜市文化芸術活動応援プログラム

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