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《インタラクティヴ・フィールド》 [1999] “Interactive Field”

マーティン・リッチズ

《インタラクティヴ・フィールド》

作品解説

テーブル状のステージの上には,表と裏を白黒にそれぞれ色分けされた36枚の長方形のパネルが直立してグリッド状に整然と並んでいます.観客がステージに近寄ると,パネルは観客の存在や動きなどに反応して動き始めます.パネルの動きは,観客の動きに直接的に反応したり,まるで振り付けられたダンスのようにすべてのパネルがシンクロして動き出したり,その状況に応じて変化します.

ステージの周囲には28個の赤外線センサーが設置されており,作品のまわりにいる人の数やその位置,方向や動きなどを分析し,それによってパネルの動きが決定されます.それは,動く彫刻のようであり,モーターによって駆動され,左に右に,時に速く,時にゆっくりと回転し,プログラムによってさまざまなヴァリエーションが生み出されます.その動きがまた観客の反応を誘発し,インタラクションの連鎖を引き起こしますが,外部からの変化が感知されないならば,この作品にも変化は訪れません.また,多数の観客がステージを取り囲んだ場合には,プログラムされたある動きが再生されるようになっています.時には,作品から離れたとたんに,一斉にパネルが動き出すこともあるかもしれません.このように,作品が予期せぬ動作をすることによって,観客と作品の反応との間にある関係性を考えるきっかけが与えられます.また,動きに伴ってモーターから生じるサウンドも作品の一部となっています.

ICCビエンナーレ’99 準グランプリ作品

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