本サイトをご利用の際,最新版のFirefoxGoogle ChromeInternet ExplorerSafariなどを推奨しております.
現在ご利用のブラウザでは,レイアウトなどが崩れる可能性があります.

《herering》 [2017] “herering”

nor

作品解説

デヴァイスを持って,三次元空間にインストールされた見えない色相環(水平方向:彩度,垂直方向:明度)の中を移動し,それによって取得される位置情報とインタラクションすることで音響と映像が生成されます.

この作品は,「色聴」と呼ばれる,音楽や音を聞いて色を感じる知覚現象に関する,1900年代初頭にラングフェルトによって行なわれた対照実験*に基づく,音と色との共感覚をテーマとしたオーディオ/ヴィジュアル・インスタレーションです.共感覚とは,文字や数字,または音から色を,あるいは形から味を感覚したりするような,ある刺激に対して異なる種類の感覚を生じさせる,一部の人にみられる特殊な知覚現象をいいます.

空間内で起こる出来事が相互に関わり合いながら構成され,鑑賞者は空間を体験しながら,同時に作品を作り出す重要な要素ともなります.空間内の環境は,それぞれの鑑賞者の異なる動きによって,音と色が無限のコンビネーションを創出するよう設計されており,それによって生み出される,豊かで複雑なレイヤーをもった,音と色のテクスチャーに満たされた空間は,共感覚への想像を鑑賞者の知覚に喚起させます.

*科学研究において,結果を検証するための比較対象を設定した実験.


協力:TouchDesigner by Derivative

アーティスト

展示情報

関連情報

プランナー/クリエイティヴ・ディレクター:福地諒
ハードウェア・エンジニア:中根智史
ソフトウェア・エンジニア:松山周平
サウンド・プロデューサー:小野寺唯
アーキテクト/エクスペリエンス・デザイナー:板垣和宏
コミュニケーション・デザイナー:カワマタさとし
プロデューサー/プロジェクト・マネージャー:林重義

作品一覧