私たちが見ているようで,作品に見られているような二つの視線の間に,もしかすると今まで気づかなかった新しい自分の
この作品には,ボリュメトリックキャプチャという技術による,アーティスト本人の等身大3Dモデルが使用されています.この3Dモデルは5台のディスプレイを使って映し出され,さまざまな方向に視線を向けています.
5つの映像の遠近感は,3Dモデルの視線の向きによって常に変化し,その視線が作品を見る人の視点に向けられる時,つまり「目が合う」時にだけ,ひとつの統合した仮想空間が知覚できる仕組みになっています.
この時,私たちは自分が作品を「見ている」のでしょうか,それとも作品に「見られている」のでしょうか.「見ること」と「見られている」ことの間に,もしかすると今まで気づかなかった新しい自分の視点が見つかるかもしれません.
機材協力:株式会社JAPANNEXT
撮影協力:株式会社クレッセント