人間は見ることでたくさんのことを知ることができます.しかし,耳で聞き,味わい,においをかぎ,手でさわることや,気配といった見えないものからも多くを感じとっています.このような感じる力を
この鏡は,その表面を振動させて音を伝えています.それによって鏡に映る私たちの姿も振動し,見えない音と見える姿の間につながりが感じられるかもしれません.
人間が五感を使って周囲の情報を知るときに,視覚から得る情報はその80%以上だともいわれています.しかし見るだけでなく,耳で聞き,味わい,匂いを嗅ぎ,手で触ること,見えなかったり,言葉にしにくい,自分だけの体験によって知っていることもこの世界には沢山あるのではないでしょうか.音や,気配,といった見えないものが鏡に映し出される時,私たちの感じる力は研ぎ澄まされ,私たちはより立体的にこの世界と自分自身について知ることができるでしょう.