現在に至るまでの料理の発展は,調理手法,材料,地域など,異なる特徴の組み合わせと,その複数の特徴に優先度をつけることなく多元的に体系化がなされることで実現されてきた.本作品ではAIを用いて,既存の枠組みとは異なる一元的な分類体系を作り出し,その分類要素(特徴)の組み合わせを発想支援手法として用いることで新たなレシピの生成を試みる.人間の身体や暮らしと深い繋がりを持って紡がれてきた文化,その表われとしての文章が,AIによる体系化を通してどのような発展を遂げていくのかを観測することになる.
(慶應義塾大学 徳井直生研究室 Computational Creativity Lab)