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《ENERGY #01》 [2017] “ENERGY #01”

後藤映則

《ENERGY #01》

作品解説

《ENERGY #01》は,ある時間の中の動きをデータ化し,3Dプリンターでメッシュ状の立体として出力し,そこに記録された変化を映像として可視化する作品です.空間に吊るされたそれらの物体にスリット状の映像を光源として当てることで,光源の移動に伴って,彫刻的な造形物から一連の時間の流れの断面が切り出されて,動きが浮かびあがる仕組みになっています.

この作品は,1878年にイギリス人のイードウィアード・マイブリッジによって考案された連続写真から着想を得て制作されています.それは,走る馬の脚など,運動中の状態を連続した写真で記録し,当時では難しかった,速度の早い運動中の状態を正確に把握することを可能にしました.また,それは映画やアニメーションといった,絵を動いて見えるようにする方法としての映像装置の開発と同時期に起こっています.

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