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《コスモラマ》 [2017] “Cosmorama”

ユーゴ・ドゥヴェルシェール

作品解説

人間の知覚できない光のスペクトル領域を捉える技術を使用すると裸眼では見えないものが可視化され,私たちの身近な環境を,通常見ているのとは異なる世界として観察するような視覚体験をすることができます.

《コスモラマ》は,科学ドキュメンタリー映画のごとく,天文学者が空をスキャンするのと同じ方法で風景を撮影し,観客をサイエンス・フィクション映画であるかのような,外宇宙の惑星のような非現実的な光景の旅へと誘う映像作品です.

この作品は,カナリア諸島のテネリフェ島で,4K近赤外線カメラを使用して撮影されています.そこには,どこか別の惑星の風景のようにも見える,砂漠や森林や人気のない天文台が映し出されています.また,いったい誰のものなのかと思わせるカメラの視点は,無重力空間を移動するかのように対象物を観察します.それは,地球の風景にはちがいないのですが,私たち自身の目では見ることができない,機械の目によって見られた光景となっています.それは,たとえば,私たちとは異なる視覚を持った生命体について想像させるものでもあるでしょう.それによって,私たちの一般的な認識や表現に疑問を投げかけ,私たちと世界との関係における未知のもの,不確かなもの,奇妙なものといった概念が再提示されます.サウンドトラックには,空気中を音波が伝播するために生じる音ではなく,可聴域に変換した電波望遠鏡の収集データや,映像に登場する物質そのものの振動が使われています.  


製作:ル・フレノワ国立現代アート・スタジオ
製作支援:ヌフリーズOBC
Produced by Le Fresnoy - Studio national des arts contemporains
With the support of Neuflize OBC

TOTAL TIME: 23:35

アーティスト

展示情報

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上映時刻につきましては,シアター・スケジュールのページでご確認ください.

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