ディスプレイを外に向けて口にあて,話をするように口を開閉してみましょう.ディスプレイに映るもう一つの口「AlternativeMouth」がタイミング「のみ」を合わせて話し始めます.この装置では,人間は顔の表情を担い,コンピュータがその伝達内容を担います.話したい内容が決まっているならば,この口を使った方が,より正確に,より明瞭に,時には言語の壁も越えて伝達できるでしょう.SNSでは既に人間とボットが入り混じる状況が生まれています。対面コミュニケーションにおいても,人間の果たす役割を見つめ直す必要があるのかもしれません.
《AlternativeMouth》 [2014] “AlternativeMouth”
丸山英梨子+筧康明
《AlternativeMouth》
撮影:木奥恵三
撮影:木奥恵三