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「20世紀音楽」の旅行者 インタヴュアー=佐々木敦 |
デヴィッド・トゥープ.ミュージシャンであり,ライターであり, コンパイラーでもある彼は,変化の激しい英国のミュージック・シーンにおいて,すでに四半世紀以上にもわたり,多彩でユニークな活動を行なってきた. ICCの「サウンド・アート――音というメディア」展への出品に際して,何度目かの来日を果たしたトゥープ氏は,短期間の滞在の忙しいスケジュールを割いて,われわれのインタヴューに応じてくれた.しかし残念ながら時間的な事情により,きわめて絞り込んだ話題しか うかがうことができなかったことを,あらかじめお断りしておきたい(例えば『Rap Attack』という名著──最近,新版が出た──もある氏のヒップホップへの言及については,話を聞くことができなかった).氏の過去の業績を総覧しようとするならば,以下のインタヴューの数倍の長さのテキストが必要になってしまうことだろう. ともあれ,トゥープ氏の現在の関心と活動,そして,それらの背景をなす基本的な理論的/実践的姿勢については,驚くほど率直な,興味深い発言を得ることができたのではないかと思う. |
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