会期:2026年12月5日(土)—2027年3月7日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
出品作家:池添俊,小宮りさ麻吏奈,花形槙,ヒワ・K,福原志保
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2026年10月28日
会期:2026年12月5日(土)—2027年3月7日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
出品作家:池添俊,小宮りさ麻吏奈,花形槙,ヒワ・K,福原志保
会期:2026年12月5日(土)—2027年3月7日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:午前11時—午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日),年末年始(12/28[月]—1/4[月]),保守点検日(2/14[日])
入場料:一般 800円(700円),大学生 600円(500円)
年間パスポート:2,000円
*休館日以外においても,開館時間の変更および臨時休館の可能性がございます.
*( )内は15名様以上の団体料金.
*障害者手帳をお持ちの方および付添1名,65歳以上の方と高校生以下,ぐるっとパスをお持ちの方は無料.
*ご入場は事前予約をされた方を優先させていただきます.
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](NTT東日本株式会社)
住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階(京王新線初台駅東口から徒歩2分)
お問い合わせ:フリーダイヤル 0120-144199
URL:https://www.ntticc.or.jp/
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] は,日本の電話事業100周年(1990年)の記念事業として1997年4月19日,東京/西新宿・東京オペラシティタワーにオープンしたNTT東日本の運営する文化施設です.ICCは「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進し,豊かな未来社会を構想していきます.
私たちはふだん,自分の身体は自分自身のものであると,ごく自然にとらえています.またその身体に関することは,自ら決定できると考えているのではないでしょうか.しかし時として,医療や法などによる分類,あるいはより表面化しにくい社会規範などの外的な要因によって,自分自身の身体を規定する基準が他者や社会の仕組みに委ねられてしまうこともあるでしょう.
例えば疾病に罹患したときには,自分の意思に関わらず健康ではないという見方をされることがあります.このことはときに,医学的な診断という域を超えて,「健康=正常」で「病気=逸脱」という評価にまでつながりかねません.
こうした「正常/逸脱」の判断が顕著に現われたのが,パンデミックの時期でした.私たちはその中で,検温や検疫に代表されるように身体や行動を管理され,記録され,「正常/逸脱」の判断に晒される対象となりました.このような経験を通じ,私たちの身体を「逸脱」側に位置づける境界線が日常の中にもあることに,気づかされたのではないでしょうか.
今日のテクノロジーは,私たちの身体にこれまでになかった可能性を開いています.例えばiPS細胞研究に代表されるような再生医療は飛躍的に発展しています.またウェアラブル・デヴァイスをはじめとする身体機能を拡張するテクノロジーは盛んに研究され,私たちにとってより身近なものになっています.
一方,このようなテクノロジーの発展は,私たちの身体をテクノロジーの言語によって記述し,分類し,さらには資本主義における資源とみなすことをも可能にします.それにより生まれる,身体を社会システムの中で管理と利用が可能なユニットととらえる視点に対しては,さまざまな議論が起きています.
生物学的なカテゴリーや制度的な境界など,いくつものレイヤーを引き受ける,私たち自身が逃れることのできない身体.本展で紹介する5人のアーティストの作品は,細胞培養と生殖,生の気配,精神のゆらぎやそのケア,身体とテクノロジーの関係,そして近代医療と在来の知など,それぞれ異なる視点から,私たちの身体をめぐる境界や価値観をとらえ直します.そして,創造性と,ときにユーモアを交えながら,私たちが自明のものとして受け入れてきた身体のあり方やその境界を揺さぶります.
池添俊は,社会や歴史のなかで見過ごされがちな人々の語りや記憶に目を向け,それらを物語として再構成する映画やインスタレーションを発表してきました.近年は精神のゆらぎとそのケアを主題に制作しています.本展では,精神的な困難や課題とともに生きる人々を地域の家庭に受け入れ共に暮らす制度が13世紀から続くベルギーのヘールでの取材をもとに制作した《わたしたちは同じ見えない部屋に暮らしている》(2026)を再構成し,新たな映像インスタレーションとして発表します.作品を通して,現実と想像,記録とフィクション,自己と他者,正常と逸脱といった揺れ動く境界を見つめ直し,他者と共に生きる可能性を探ります.
小宮りさ麻吏奈はクィアという視点に基づき,従来の家族観や性別にとらわれない「新しい生殖・繁殖の方法」について模索しています.今回展示されるのは,生体の一部を人工的に増やす技術のひとつである細胞培養を用い,培養肉をテーマに制作された作品群です.
顕微鏡上の培養肉の組織を映し出した映像には,その技術にまつわる政治や倫理の問題が重ねて語られます.また展示室には細胞を培養して制作された平面作品も展示されます.映像内で語られたトピックが平面作品のモチーフになる一方,平面作品そのものもまた,細胞と培養に用いられた培地を素材とすることで,その倫理的な問いを自ら引き受けています.本作は,私たちがどのような絡まり合いの中に身を置いているのか,また倫理的な線引きがいかにして行なわれているのかを問いかけるものです.
花形槙は,テクノロジーや社会によって規格化される人間に対し,自らの身体構造や感覚を組み換えることで世界との関係を結び直す「捻転(ねんてん)」を実践する作品を制作しています.2025年より,人間が技術を使うのではなく,技術に〈なる〉ことを試みる《エルゴノミクス胚》*に取り組み,本展ではその連作となる新作の映像インスタレーション《エルゴノミクス胚・ホロタイプ》を発表します.本作で花形は,人間と技術の境界が揺らぐ瞬間を映像としてとらえることを試みます.
*《エルゴノミクス胚》は,舞台芸術祭「秋の隕石2026東京」委嘱によるライヴ・パフォーマンス作品.2026年10月29日—11月1日に東京芸術劇場にて上演予定.
イラク・クルディスタン出身のヒワ・Kは,家族や友人から聞いた逸話や自身の経験をもとに,地域に根ざした知や表現,他者との協働を取り入れながら,既存の歴史や支配的な物語を問い直す作品を制作しています.本展出品作《なにも感じないでしょう》は,自身の腎結石の治療経験をもとにした映像作品です.病院での診断と地域の伝統的な治療師との出会いを通して,西洋近代の知の体系とは異なる在来の知に目を向けるとともに,医療や軍事技術といったテクノロジーが身体をどのようにとらえ,扱うのかを浮かび上がらせます.身体の痛みや感覚の麻痺を描きながら,私たちが自身の身体や世界との関係をどのように結び直せるのかを思索します.本作は,第13回ソウル・メディアシティ・ビエンナーレ委嘱作品.
*2026年10月28日現在の情報です.
会期中には,アーティストや有識者を招いたトーク・イヴェントを開催するなど,さまざまなプログラムを予定しています. 最新情報はICCのウェブサイトなどでお知らせします.
ICC 受付で,同時期に開催中の東京オペラシティ アートギャラリー企画展の入場券をご呈示いただくと,本展に団体料金でご入場いただけます.また東京オペラシティ アートギャラリー企画展にご入場の際に,本展入場券をご呈示いただいた場合も,団体料金でご入場いただけます(他の割引との併用不可,ご本人様のみ1回限り有効).
広報担当:赤坂恵美子,企画担当:多田かおり,吉﨑和彦
TEL:03-5353-0800 FAX:03-5353-0900
URL:https://www.ntticc.or.jp/
お問い合わせフォーム:https://www.ntticc.or.jp/ja/about/visit/contact/press/