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プレスリリース


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2026年4月27日

ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる

会期:2026年6月20日(土)—11月8日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]  ギャラリーB


出品作家:ウー・チーユー,キム・ヨンウン,小林椋,SUGAI KEN,すずえり+比嘉了,葉山嶺,ローサ・メンクマン,森永泰弘

開催概要

会期:2026年6月20日(土)—11月8日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーB
開館時間:午前11時—午後6時(入館は閉館の30分前まで) 

入場料:一般 800円(700円),大学生 600円(500円)
無響室作品体験一般・大学生 200円
年間パスポート2,000円
* ご入場は事前予約をされた方を優先させていただきます.
*( )内は15名様以上の団体料金
* 障害者手帳をお持ちの方および付添1名,65歳以上の方と高校生以下の方,ぐるっとパスをお持ちの方は無料.

休館日:毎週月曜日,ビル保守点検日(8/2[日])
* 月曜日が祝日もしくは振替休日の場合,翌日を休館日とします.ただし,9/22[火・祝]は開館します.
休館日以外においても,開館時間の変更および臨時休館の可能性がございます.

主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](NTT東日本株式会社)

住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階(京王新線初台駅東口から徒歩2分)
お問い合わせ:フリーダイヤル 0120-144199
URL:https://www.ntticc.or.jp/


NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] は,日本の電話事業100周年(1990年)の記念事業として1997年4月19日,東京/西新宿・東京オペラシティタワーにオープンしたNTT東日本の運営する文化施設です.ICCは「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進し,豊かな未来社会を構想していきます.


展示概要

ICC アニュアル」は,メディア・アート作品をはじめとする,現代のメディア環境における多様な表現をとりあげる展覧会です.2006年度から2021年度まで開催した「オープン・スペース」展のコンセプトを引き継ぐ形で,2022年度から長期展示の「ICC アニュアル」として開催しています.今年度の「ICC アニュアル 2026」では,歴史と技術,メディアの関係について考えます.

現代のメディア環境において,生成AIなどの技術の発展により,情報はかつてない速度と規模で生み出され,流通しています.そのなかで,私たちが接する情報はアルゴリズムによって選ばれ,再編成されてもいます.こうした情報環境のもとでは,何が記録され,どのように共有されるのかという枠組みそのものが変わりつつあるのではないでしょうか.歴史や記憶もリアルタイムに更新される可能性があり,ときに政治的・経済的な力学のもとで書き換えられることも見られます.

そこで本展では,歴史と技術,メディアの関係に着目し,それらが歴史や記憶の形成にどのように関わってきたのかを考えるとともに,「遺す/残す」という行為そのものについても考えます.記録メディアに内在する選別や排除の構造,デジタル環境におけるイメージの流通とそこで働く力学,さらには西洋近代以降の知覚の枠組みからこぼれ落ちてきたコミュニケーションのあり方など,さまざまな視点から読み解くことのできる作品を取り上げます.また,歴史に直接言及していなくても,記憶の継承について新たな視点をもたらす作品も含まれます.これらの作品を通して,メディアと歴史の関係を多角的にとらえます.

本展は,何が遺され,残されたものをどのように受けとめるのかという問いを通して,歴史と記憶のあり方をあらためて問い直します.


出品作家  五十音順

ウー・チーユー

キム・ヨンウン

小林椋

SUGAI KEN

すずえり+比嘉了

葉山嶺

ローサ・メンクマン

森永泰弘


新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」

「エマージェンシーズ!」は,今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです.2006年以降,合計47組の作品を展示しています.今年度は2回の開催を予定しています.

エマージェンシーズ! 048 宮下恵太

展示期間:2026年6月20日(土)—8月16日(日)

エマージェンシーズ! 049 杉田碧

展示期間:2026年9月12日(土)—11月8日(日)


コレクション作品展示(有料エリア内)


グレゴリー・バーサミアン《ジャグラー》


無料展示エリア(予定)


岩井俊雄《マシュマロモニター》

映像アーカイヴ HIVE(ハイヴ)


出品作家と作品例

ウー・チーユー
《セルロイドの物語:無主地のデータ》2024年
《セルロイドの物語:展示された映画の工場》2025年 ほか

初期の映画フィルムに用いられたセルロイド.その原料である樟脳は,日本統治期の台湾において重要な生産資源でした.「セルロイドの物語」シリーズはこの樟脳を起点に,映画の成立を支えた植民地の歴史を辿り,森林伐採や資源採取,そこに動員された労働に光を当てるとともに,現代のAIによるイメージ生成を支える構造への接続を試みます.本展では,本シリーズの複数の映像作品を中心に構成されるインスタレーションを発表予定です.

キム・ヨンウン
《未来の聴取者へ 1》2022年
《未来の聴取者へ 2》2022年
《未来の聴取者へ 3》2025年

音や聴取は社会政治的および歴史的に構築されたものと捉える作家が,蝋管録音を起点に,録音メディアに内在する政治性を問い直す三作品.20世紀初頭に蝋管に録音された韓国の伝統音楽や,アメリカにおけるアイルランド移民の歌を手がかりに,ノイズ除去による断片化,蝋管への再録音,AIによる女性合唱への変換といった手法を用います.これらのプロセスを通じて,録音が声を記録すると同時に排除してきた構造を浮かび上がらせます.

小林椋 新作

作家・稲垣足穂(1900–77)は,第一次世界大戦以降に実用性のみを追求するようになる前の飛行機にこそ意味を見出し,生涯関心を寄せつづけました.そして,実用性を失った,飛行の不可能性を象徴するものとして「空中飛行器」という言葉を好んで用いました.小林は,この言葉に含まれる足穂の飛行機観と,リンク・トレーナーと呼ばれる初期のフライト・シミュレーターという,二つの「飛ばない飛行機」を起点として,「飛ぶこと」または「落ちること」の実践を考察する器具群を新作として発表します.

SUGAI KEN
《「...ん!?」-虚響室-》(仮題) 新作

ICCの無響室のために制作される新作.模造した家鳴り音や,特殊な設定でバイノーラル録音した無響室での足音などを高精細なスピーカーで鳴らすことにより,音が展示室内であたかも発生しているかのような錯覚を誘発し,在るはずのない誰か(もしくは何か)の気配を出現させます.SUGAIはこの作品において,「ここではない何処か」への架空トリップではなく,「今ここにいること/在ること」への聴覚的な揺さぶりを志向します.

すずえり+比嘉了
《Resistance Array》2026年

《Resistance Array》は,現代において情報がミームとして伝播する様子とそれによる連帯のあり方に着目した作品です.デモにおけるレーザーポインタの利用がSNSを通じて世界各地に広がった経緯を参照し,投稿されたテキストの内容と投稿同士の関連性を機械学習で分析し,ネットワーク化した結果が投影されます.また,本作品ではすずえりが近年取り組んでいる光に音声重畳を行なう可視光通信の仕組みがレーザー光に応用され,レーザー光が受信機に当たった時だけ,音声がスピーカーから出力されます.

葉山嶺
《LYMENA》2025年

《LYMENA》は,CGのコウモリたちが生息する「立ち入ることのできない洞窟」と,その周囲に生じる瞑想的時間からなるインタラクティヴな映像作品です.作者が完成させた3DCGのコウモリたちは,敢えて目の前から隠されています.それでも,プログラム上は確かに存在する彼らの気配は,小さな森の霧の中に漂います.姿を見ることができない何かとの間に関係を生み出すことや,立ち止まることの創造性について,作者は問いかけます.

ローサ・メンクマン
「Image Remains」2026年

メンクマンは,画像処理の分野では「解像度」を意味する「Resolution」をより広く捉え,処理を実行するうえで前提となるプロトコルや基準とそれらの解釈との関係性によって変わりうるものとして研究しています.本作は,画像処理技術において「何が遺され/失われるのか,それを決めるのは誰か」を問う,主に3つの映像作品からなる作品シリーズです.過去の作品と同様,ヴァルター・ベンヤミン(1892–1940)の論考「歴史の概念について」で「歴史の天使」として言及されたパウル・クレー《新しい天使》(1920)が主人公となり,直線的ではない,より多様な記録や歴史の作られ方について考察していきます.

森永泰弘
《Auto-ethnography: HAMAKAI》 新作

本作は立体音響技術を用いた没入型サウンド・インスタレーションです.ハマカイとはアマゾン最後の狩猟民と言われるアワ族が,森での狩猟中に獲物となる動物の鳴き真似をするヴォーカル・コミュニケーションの一種です.作家は現地でフィールドワークを行ないハマカイをレコーディングし,同時にアワ族が直面している違法な森林伐採や製鉄原料の運搬鉄道などの音も記録してきました.現在のアワ族の居住空間に併存する多様な音を捉え,さらに参与観察を行なう作家自身の視点の客観化を演劇的な手法によって試みた多元的な音表現を行ないます.


関連イヴェント

会期中には出品作家やゲストによるアーティスト・トーク,ギャラリーツアー,シアターでの上映プログラムなどを開催予定です. 最新情報はICCのウェブサイトなどでお知らせします.

アーティスト・トーク ウー・チーユー

開催日時:2026年6月20日(土)午後2時より

アーティスト・トーク 森永泰弘

開催日時:2026年6月20日(土)午後4時より

アーティスト・トーク キム・ヨンウン

開催日時:2026年6月21日(日)午後2時より


2026年度 展覧会年間スケジュール

長期展示「ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」

開催期間:2026年6月20日(土)—11月8日(日)

ICC キッズ・プログラム 2026 (仮称)

開催予定期間:2026年7月25日(土)—8月30日(日)

企画展(仮称)

開催予定期間:2026年12月5日(土)—2027年3月7日(日)

「Digital×北斎」展 (仮称)

開催予定期間:2026年12月—2027年3月


* 展覧会名,会期などは2026年4月27日現在の情報です.
* 各展覧会における関連イヴェントなど詳細は,展覧会ごとに発行するプレスリリースにてお知らせいたします.


最新情報はICCのウェブサイト(https://www.ntticc.or.jp/)などでお知らせします.

広報に関するお問い合わせ

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

広報担当:赤坂恵美子 
TEL:03-5353-0800 FAX:03-5353-0900
URL:https://www.ntticc.or.jp/
お問い合わせフォーム:https://www.ntticc.or.jp/ja/about/visit/contact/press/

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