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プレスリリース


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2018年4月26日

オープン・スペース 2018 イン・トランジション

会期:2018年6月2日(土)—2019年3月10日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

開催概要

会期:2018年6月2日(土)—2019年3月10日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:午前11時—午後6時
休館日:月曜日(月曜が,祝日もしくは振替休日の場合翌日.ただし2/11[月]は休館,2/12[火]は開館),保守点検日(8/5,2/10),年末年始(12/28–1/4)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
アクセス:京王新線初台駅東口から徒歩2分
お問い合わせ:フリーダイヤル 0120-144199
URL:http://www.ntticc.or.jp/

※諸事情により開館時間の変更および休館の可能性がございます.最新情報はホームページなどでお知らせいたします.

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] は,日本の電話事業100周年(1990年)の記念事業として1997年4月19日,東京/西新宿・東京オペラシティタワーにオープンしたNTT東日本の運営する文化施設です.ICCは「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進し,豊かな未来社会を構想していきます.

展示概要

「オープン・スペース」展は,メディア・アート作品をはじめ,現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ,幅広い観客層に向けて紹介する展覧会です.メディア・アートにおける代表的な作品,先端技術を取り入れた作品,批評的な観点を持つ作品,さらに研究機関で進行中のプロジェクトなどを,作品の理解を助ける解説とともに展示し,作品を楽しむだけでなく,その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方,現代社会における問題,未来への展望や,さらに新しい感性や美意識について考えるきっかけとなることをめざしています.

13回目となる今年度は,「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」と題し,つねに変化していく現在のテクノロジー状況を移行期(in transition)ととらえ,その移り変わりの中に私たちの未来のヴィジョンを見出すアート作品を紹介します.

会期中には,アーティストや有識者を招いたトーク,レクチャー,シンポジウム,ワークショップ,作品解説ツアーを開催するなど,さまざまなプログラムを用意しています. そのほか,文化機関やNTT研究所との連携などを通じて,国内外のさまざまなゲストを招いた催しを行なう予定です.

オープン・スペースとは,2006年より開始された,ギャラリーでの年度ごとに展示内容を変える展覧会,ミニ・シアター,映像アーカイヴ「HIVE」などを,入場無料で公開するものです.ICCの活動理念にもとづき,より多くの方々に先進的な技術を用いた芸術表現とコミュニケーション文化の可能性を提示する開かれた場として機能することをめざしています.

出品作家および作品例

宇治野宗輝《ライヴズ・イン・ジャパン》2018年

宇治野宗輝は,家電やエレキギターなどを組み合わせたオブジェと,それらをモーター制御によって動かし“パフォーマンス”させる作品で知られ,その根底に流れる大量消費/大量廃棄社会や日本における輸入文化受容のあり方へのアイロニーに満ちた批評性で,高い評価を得ています.本展では,上記のオブジェが和室などの日本の住空間でパフォーマンスする様子をとらえた映像作品《ライヴズ・イン・ジャパン》と,対になるドキュメンタリー的手法を用いた映像作品《プライウッド・シティ・ストーリーズ1》(2017)と《プライウッド・シティ・ストーリーズ2》(2018)を併せて展示します.

大脇理智+YCAM《The Other in You》2017年

本作は,コンテンポラリー・ダンスの新しい鑑賞方法を目指して開発・制作されたもので,ヘッド・マウント・ディスプレイを装着し,触覚デヴァイスに手を触れた状態で体験します.体験者は,仮想空間内でダンサーと同じステージに身を置いてパフォーマンスを鑑賞していますが,そのうち視点が一人称視点から三人称視点に幽体離脱するようにスライドしていき,他者と自分の境界が変容していくかのような経験をすることになります.

徳井直生+Qosmo《Imaginary Soundscape》2018年

鑑賞者がGoogleストリートビュー上である地点を選択すると,架空のサウンドスケープ(音の風景)が流れてきます.このサウンドスケープは,大量の動画と音の関係を学習したAIが,あらかじめ用意した無数の環境音から最も風景に合った音を検索した結果として生成されます.人間は,風景やその写真から,その場の音を想像することがありますが,そのような無意識の行為に焦点を当てた作品です.

ライゾマティクスリサーチ 新作

ライゾマティクスリサーチは,株式会社ライゾマティクス内に2016年に立ち上げられた,真鍋大度と石橋素の主宰のもとで美術と表現の新しい可能性を探求する部門です.本展では,鑑賞者のポーズを解析し,動作を学習していく新作インスタレーションを展示します.

そのほかの出品作家

岩井俊雄/エキソニモ/岡ともみ/永田康祐/グレゴリー・バーサミアン/ジェームズ・ブライドル/トリスタン・ペリッチ/吉開菜央


連携プロジェクト
リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC

「リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC」は,昨年度の「オープン・スペース 2017 未来の再創造」展の中で設けられた,NTTサービスエボリューション研究所が中心となって,NTTの研究所の先端的な取り組みをICCの展示活動の中で紹介し,未来の人間および社会に関するコンセプトを提案する場です. 今年度は,そのコンセプトを拡充・強化し,研究所外のアーティスト(岡ともみ,吉開菜央)との連携作品をはじめ,研究所の研究成果を生かした,新しい体験型作品や体験装置を紹介します.

作品例
《触覚コンテンツ配信に向けて―Haptic TV》2018年

HAPTIC TVは,コンテンツ配信で利用されるメディア格納領域に,新たに「Haptic(触覚)」データを含めることで,映像や音声に留まらない近未来の鑑賞体験を作り出します.

制作:NTTコミュニケーション科学基礎研究所
研究協力:慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project
制作協力:dot by dot inc.

研究開発コーナー

大学などの研究機関における研究成果や事例を紹介するコーナーです.技術者や教育現場から発想される未来像を提示するとともに,最先端技術の共同研究の場としても展開していきます.

東京大学 池上高志研究室

人工生命(ALife: Artificial Life)の分野で先端的研究を続けてきた,東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系教授 池上高志氏の研究室によるプレゼンテーションを行ないます.
http://sacral.c.u-tokyo.ac.jp/project.html


新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」 emergencies!

「エマージェンシーズ!」は,今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです.(年間3回展示予定)

エマージェンシーズ!034 柴田真歩

展示期間:2018年6月2日(土)—7月29日(日)

エマージェンシーズ!035

展示期間:2018年9月4日(火)—11月4日(日)(予定)

エマージェンシーズ!036

展示期間:2018年12月11日(火)—2019年3月10日(日)(予定)


HIVE

ICCの映像アーカイヴ「HIVE」(ハイヴ)では,ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品,アーティスト,科学者,批評家などのインタヴュー映像,1997年の開館以後開催されてきたICCの数多くの活動の映像記録をデジタル化し,コンピュータ端末から視聴することができます.また,上記のコンテンツのうち一部はHIVEのウェブサイト (http://hive.ntticc.or.jp/)からも視聴可能です.ウェブ版の映像には原則としてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与され,非営利目的での創造的利用を可能にすることで,文化資源としてのICCの活動記録をよりオープンなかたちで社会に開示することをめざしています.

「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」展関連イヴェント

会期中にはアーティストや有識者を招いたトーク,レクチャー,シンポジウム,ワークショップを開催するなど,さまざまなプログラムを用意しています.

ギャラリーツアー

ICC学芸スタッフが展示作品について解説します.毎月1回開催予定です.
定員:各回20名(事前予約不要)

※関連イヴェントについて,詳しくはホームページなどで最新の情報をお知らせいたします.

お問い合わせ

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

広報担当:赤坂恵美子
TEL:03-5353-0800 FAX:03-5353-0900
URL:http://www.ntticc.or.jp/

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