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プレスリリース


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2017年6月23日

ICC キッズ・プログラム 2017
オトノバ 音を体感するまなび場

会期:2017年7月15日(土)—8月31日(木)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA


開催概要

会期:2017年7月15日(土)—8月31日(木)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:午前11時—午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),保守点検日(8月6日[日])
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
後援:渋谷区教育委員会,新宿区教育委員会,中野区教育委員会,文京区教育委員会

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
アクセス:京王新線初台駅東口から徒歩2分
お問い合わせ:0120-144199(フリーダイヤル)
URL:http://www.ntticc.or.jp/

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] は,日本の電話事業100周年(1990年)の記念事業として1997年4月19日,東京/西新宿・東京オペラシティタワーにオープンしたNTT東日本の運営する文化施設です.ICCは「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進し,豊かな未来社会を構想していきます.

展覧会概要

私たちは音を聞くだけではなく,見たり,振動として感じたり,においとともに感じたり,一方で音によって広さや遠さを感じています.

それは,私たちが音を聞くということを通じて得られる情報が,耳によってだけではなく,ほかの知覚やこれまでの経験,その場の環境,などによって総合的に形作られているからです.

たとえば,タンバリンをたたけば,縁にあるシンバルがふるえるのが見え,タンバリンを持つ手には振動を感じます.雨が降ってくると,雨の音とともに雨のにおいを感じたりします.また,体育館のような場所で大きな声を出した時の響き方によって,その空間の大きさを感じることができます.

今年のICC キッズ・プログラムは「オトノバ(音の場)」と題して,「耳」だけでなく,さまざまな感覚を通じて,また体を使って音を感じられる作品を展示します.作品を体験することで,身の回りの音をこれまでとは違った聞き方,見方でとらえられるようになるでしょう.


出品作品

金箱淳一《ラタタップ》2015年

作品スペースに用意された楽器を鳴らすとそれぞれに対応した音のキャラクターが現われます.このキャラクターたちは個性を持っていて,楽器を鳴らすリズムなどによって振る舞いが変わってきます.それぞれのキャラクターは音を可視化したものといえるので,それらを見るだけでも楽器を演奏し,音を体感することができます.打楽器をたたく音の英語での擬音語「ratatat」と,たたくという意味の「tap」から名づけられています.
共同制作:猪口大樹,吉田真也(モンブラン・ピクチャーズ株式会社)

金箱淳一《タッチ・ザ・サウンド・ピクニック》2017年

イヤーマフを付けて音が遮断された状態で,音を振動に変換するデヴァイスを手に持って,ピクニックにでかけます.耳で音をとらえられなくなったとき,私たちはふだん身の回りで起こっている状況を,耳だけでなく,目や鼻,あるいは肌といった体全体でとらえていたことに気づくでしょう.音を触感として感じることで,聴覚によらないサウンド・インスタレーション作品の鑑賞方法を提案します.
協力:JST-ACCEL「身体性メディアプロジェクト」,慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科

スズキユウリ《響き花の植物園》2017年

白いプラスチックでできたパイプと継手などの部分を,カラフルなラッパ型のホーンを組み合わせて,自由にオブジェ(構造物)を作り,その長さや部品の多さなどによって,そのパイプを音が伝わる時の変化を感じることができます.オブジェを作る楽しみとともに,オブジェが内包する音空間と,それを伝わる音との関係を考えてみる作品です.

パフューマリー・オルガンせいさくプロジェクト《パフューマリー・オルガン》2015年

音に高さ低さがあるように,香りにも軽い重いという表現があります.この作品では香料の入った大小のビンを使って,音楽だけでなく香りを奏でます.この「パフューマリー・オルガン」は,19世紀のイギリスの化学者であり調香師であったセプティマス・ピエスにより考案された香りの記述方法「香階」に着目し製作された,香りのオルガンです.

和田永《ストライプト・セッションズ》2017年

音は空気中を伝わる振動現象ですが,電気的に波形として表わすことができます.たとえば,正弦波などの自然界に存在しない,きれいな周期的な波を持った音は,視覚的にしま模様として表現されます.反対に,しま模様をヴィデオカメラで撮影して電気的に音に変換することができます.そうした仕組みを利用して,会場でさまざまな太さのしま模様から音を作り出します.

出品作家

金箱淳一

1984年生まれ.楽器インターフェイス研究者,博士(感性科学).玩具の企画,美大助手を経て,現在,慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 研究員.障がいの有無を問わず音楽を楽しむための「共遊楽器(造語)」を研究し,国内外で展示・発表活動を行なう.スペインの打楽器「カホン」をベースにして奏でた音の振動を他者と共有できる《ビブラション・カホン》など,音楽を視覚・触覚で楽しむアプローチを中心に作品を制作している.
http://www.kanejun.com/

スズキユウリ

1980年生まれ.明和電機のアシスタントを経て,英国王立芸術大学(RCA)のデザイン・プロダクト学科卒業.ダレル・ビショップに師事し,音と音楽が人に与える影響のデザインを探る.現在,ロンドンを拠点にフリーランス・デザイナーとして,イヴェントのコンテンツ・デザイン,ワークショップ・デザインを行なう.電子楽器「テルミン」奏者としても活動している.
http://yurisuzuki.com/

パフューマリー・オルガンせいさくプロジェクト

香りのオルガンを製作するために結成されたプロジェクト.舞台制作・機械制作・デザイン・マネジメントを専門とするメンバーが集まり設立された,株式会社TASKO.音と音楽に特化したクリエイティヴ・チーム,インビジブル・デザインズ・ラボ.スポーツ用器具の開発や修繕,鋼構造物工事を専門にしながら,高性能二重振り子やオリジナルの音楽コントローラーの開発も行なう,デヴァイス製作の山本製作所香りのデザイン研究所を主宰し,さまざまな香りをプロデュースする,吉武利文が参加するスペシャル・チーム.

和田永

1987年生まれ.アーティスト/ミュージシャン.古い電化製品を電子楽器として転用させ,新たな奏法による音楽・美術作品の制作やパフォーマンスを行なう.2009年よりオープンリール式テープレコーダーを演奏するグループ「Open Reel Ensemble」を結成し活動を続けるとともに,ブラウン管テレビを打楽器のように演奏するプロジェクト「Braun Tube Jazz Band」としても活動.国内外で公演や展示を多数展開する.2015年より,あらゆる人々を巻き込みながら役割を終えた電化製品を電子楽器として蘇生させ,合奏する祭典を目指すプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」を始動させて取り組んでいる.ISSEY MIYAKEのパリコレクションでは,これまで11回に渡り音楽に携わった.
https://eiwada.com/

関連イヴェント

パフューマリー・オルガンせいさくプロジェクト「音楽と香楽,香りの音楽会」

開催日:7月23日(日)

パフューマリー・オルガンせいさくプロジェクト「音と香りの実験ワークショップ」

開催日:7月29日(土)

金箱淳一「アーティストによるタッチ・ザ・サウンド・ピクニック」

開催日:7月30日(日)

和田永「シマシマを着てシマシマで演奏体験をしてみよう!」

開催日:8月26日(土)

*関連イヴェントについて,詳しくはホームページなどで最新の情報をお知らせいたします.

同時開催の展示

「オープン・スペース 2017 未来の再創造」
展示期間:2017年5月27日(土)—2018年3月11日(日)
開館時間:午前11時—午後6時
休館日:(月曜日が祝日または振替休日の場合は翌日.なお,2/12[月]は休館,2/13[火]は開館),年末年始(12/28–1/4),保守点検日(8/6,2/11)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

広報に関するお問い合わせ

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

広報担当:赤坂恵美子
TEL:03-5353-0800 FAX:03-5353-0900
URL:http://www.ntticc.or.jp/

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