ICC





インターネットを中心にさまざまなネットワークが生活のなかに入り込んでいる現在,そうした技術変化を語る上で「ネットワーク」という言葉を欠かすことはできません.このゾーンでは,ネットワーク技術に触発されたアート作品,あるいは新たなコミュニケーションや表現の創発を促すような技術を展示します.
ネットワークによって,遠方にいる複数の他者とのやりとりや,空間的に分断された人間同士がつながりあうということにどのような新しい可能性が生まれるのでしょうか?このゾーンではそのような問いに対する答えとなるような作品や双方向の高画質映像配信技術などを展示します.
展示作品/2作家,2作品
《サウンドポール》
石黒猛
この作品はアンテナとなるポール周辺に微弱な電磁波を形成し,人が近くで動いたり,ポールに手をかざすことで,音量を変化させることができます.ICCのエントランスロビーに入り,作品に近づくと音が流れはじめ,さらに近づくとどんどん音が大きくなります.
《Project Phonethica Installation "Rondo"》
遠藤拓己+徳井直生
Phonethica Systemは,世界のあらゆる言語の間を飛び越え,音声的に近似の言葉を探し出します.探し出された言葉は,同時にそれぞれの背景情報と結びつけられ,人々は音声の偶然の一致をきっかけに,これまで知らなかった様々な情報と接することができます.
《Now Online : リアルタイム映像配信》
文化施設,研究機関,フェスティヴァルなどと双方向に結び,多地点における情報配信や共同イヴェントなどを展開していくネットプロジェクトです.通常は,各施設のエントランスやギャラリースペースの俯瞰映像を高画質な映像で伝送しあい,遠隔地との空間を共有します.