ICC





はじめに
入場料
展示作品




《ザ・ガーデン》
《ザ・フォレスト》
《ザ・ウェイ》
From Gallery
「タマシュ・ヴァリツキー」 - アンヌ=マリー・デュゲ
「世界を再構成する装置」 - 白井雅人
参加作家
関連イヴェント




アーティスト・トーク
 
1996年1月19日(金)〜2月12日(月) [終了しました.] NTT / ICCギャラリー





展示作品


《ザ・ウェイ》
"The Way"
1994年
コンピュータ・アニメーション, 2'41"


ドイツの小さな村の霧の道を走る3人のランナーをカメラが追っていく.街並みや木々はコンピュータ・アニメーションによって作られ,3人のランナーはランニング・マシンの上で収録された現実の映像から取られた1人の人物のクローンである.

この作品では遠近法が逆転され,遠いものほど大きく,近づくほど小さくなる.この法則は3人のランナーにもあてはまり,もっとも大きいランナーが一番遠い.現実の世界では体験することのない感覚であるため,人の脳はこの視覚的なトリックを常に逆転させようと試みる.その結果が作品に強いインパクトと緊張したバランスをもたらす.

走っても走っても何かに辿り着くことなく,すべてが消え去ってしまう悪 夢のような世界をも連想させる.