
|

|

|
展示作品 |

|
《ザ・ウェイ》
"The Way"
|
1994年
コンピュータ・アニメーション, 2'41"
|
|
ドイツの小さな村の霧の道を走る3人のランナーをカメラが追っていく.街並みや木々はコンピュータ・アニメーションによって作られ,3人のランナーはランニング・マシンの上で収録された現実の映像から取られた1人の人物のクローンである.
この作品では遠近法が逆転され,遠いものほど大きく,近づくほど小さくなる.この法則は3人のランナーにもあてはまり,もっとも大きいランナーが一番遠い.現実の世界では体験することのない感覚であるため,人の脳はこの視覚的なトリックを常に逆転させようと試みる.その結果が作品に強いインパクトと緊張したバランスをもたらす.
走っても走っても何かに辿り着くことなく,すべてが消え去ってしまう悪 夢のような世界をも連想させる.
|
|
|