本サイトをご利用の際,最新版のFirefoxGoogle ChromeInternet ExplorerSafariなどを推奨しております.
現在ご利用のブラウザでは,レイアウトなどが崩れる可能性があります.

JA / EN
戻る

エマージェンシーズ! 045 
武田萌花「Day Tripper」

2023年10月21日(土)—2024年1月14日(日)

エマージェンシーズ! 045 
武田萌花「Day Tripper」

概要

《Day Tripper》は,公共交通機関の車両を模した空間で展開する映像インスタレーションです.鑑賞者は椅子に座り,窓の外に流れる車窓風景とともにそれぞれの日常を追体験します.

「風景」「旅」「移動」をキーワードに制作を行なう武田は,本作で車窓風景に着目しています.通勤や通学のための移動中に車窓から目にする風景は,私たちの日常の一部です.一方で私たちは,考えごとをしながら窓の外を見るともなく見ることもあれば,スマートフォンの画面や音楽に集中するあまり,それ以外に目を向けすらしないこともあります.武田によれば,「風景」とは人が意識的に外界を見ようとした時に初めて浮かび上がってくるもので,その境界は非常に曖昧であり,窓の外にたしかに存在していても,私たちが見るようで見ていないならば,それらは「風景」未満の,個別のモノの集合です.車窓からの眺めを,観るための場所である展示施設に置くことで,武田はそこにおける眼差しの経験をある種のデジャヴュとして日々の生活に接続することができないかと考えています.

本展示では,映像や音響をアップデートした再制作版《Day Tripper》と併せて,コロナ禍の中で従来の展示が行なえなくなった時期に,それまでの作品のイメージなどを3D仮想空間に再構築した映像作品《What is a landscape?》(2020)も展示します.


音声・振動収録/音声・振動技術協力:駒﨑掲(NTT社会情報研究所)
音声・振動制作協力:吉田知史(of Sheep inc.)
整音:垣内英実


展示作品

参加アーティスト

武田萌花

アーティスト.東京藝術大学大学院修士課程在籍.現代における「風景」「旅」「移動」をキーワードに,映像や物語を用いたインスタレーション作品を制作している.2022年ドイツ・ミュンヘン美術アカデミーに留学.留学中13カ国26都市を旅する.主な展示歴・活動歴に「群馬青年ビエンナーレ2021」入選(群馬県立近代美術館,2021),グループ展「Storage」(ドイツ,2022),第23回文化庁メディア芸術祭 広報企画 「ART MEETS TOKYO」(東京,2020)など.

展示 & イヴェントをみる