なぜ,「ゴジラ」という怪獣は強そうで,「ポジラ」はあまり強そうではないのでしょうか? 日本人にとって,日本語の音の響きは,その音を聞くだけで感覚的なイメージが立ち上がってきます.たとえば,「ゴ」とか「ギ」など,濁音と呼ばれる濁る音は,強い,硬い,重いといった印象と結びついているので,怪獣の名前にはそのような音が良く使われています.
このワークショップでは,はじめて目にする形や,はじめて触れるさわり心地に対して新しく名前をつけて,その「しっくり度」を評価します.そして,なぜしっくり感じるのか,その理由について考えます.さらには,自分の名前の音の印象に合わせたさわり心地を選んで,触覚の名刺を作ってみましょう.
企画:日本基礎心理学会「心の実験パッケージ」開発委員会
講師:大崎章弘(お茶の水女子大学),渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]