通信技術の発達や電子メディアの普及の影響を受けて,19世紀的な「表現行為としての芸術」の概念が大きく変容したことは,20世紀の芸術を特徴づける最も重要な要素である.オートマティズムや高度な複製技術,数理学的なロジックや観客の参加を導入するなどその方法はさまざまである.ここでは,「脱表現=コミュニケーションとしての芸術」の諸概念を具体例をひきながら整理した.
講師:楠見清(美術評論),八谷和彦(メディア・アーティスト),森岡祥倫(イメージング論)
『ICCコンセプト・ブック』(NTT出版,1997)より引用