息を吹きかけると,その風の影響が3Dモニタ内のコンテンツと背面映像へ広がっていきます.ひとつの風力センサとデプスセンサを組み合わせ,風を一点の値ではなく,空間に広がる現象として捉えます.異なるセンサ情報を統合し,目に見えない風を理解・再現・表現するプロセスを,身体を通して体験する展示です.
一般的な風の計測では,センサを設置した地点ごとに風の値が取得されます.本研究では,ひとつの風力センサとデプスセンサをゲームエンジンと連携させ,風の強さや向き,減衰などの特性から,その広がりを空間的に推定・再現します.さまざまなセンサから得られるマルチモーダルな情報を統合することで,現実の現象を忠実に再現するだけでなく,身体で体験できる独自の表現へと展開する方法を探ります.本展示では風を題材に,その可能性を検証しています.
一点で得られた計測値から,空間に広がる風のふるまいを,どこまで描き出すことができるでしょうか.息によって生まれる気流を計測し,3D映像と背面映像に再現する体験を通して,現実をより深く理解するためのモデルと,そこから生まれる新たな表現の可能性を探ります.
企画・体験構成:秋田亮平(東京藝術大学),曽根光揮(東京藝術大学),浜田卓之(東京藝術大学),千明裕(NTT),矢野裕季(NTT),駒﨑掲(NTT)
システム設計・実装:千明裕(NTT)