音や聴取は社会政治的および歴史的に構築されたものと捉える作家が,蝋管録音を起点に,録音メディアに内在する政治性を問い直す三作品.20世紀初頭に蝋管に録音された韓国の伝統音楽や,アメリカにおけるアイルランド移民の歌を手がかりに,ノイズ除去による断片化,蝋管への再録音,AIによる女性合唱への変換といった手法を用います.これらのプロセスを通じて,録音が声を記録すると同時に排除してきた構造を浮かび上がらせます.
《未来の聴取者へ 1》 [2022] “To Future Listeners I”
キム・ヨンウン
《未来の聴取者へ 1》
《未来の聴取者へ1》2022年,『Frames of Sound』展展示風景(SONGEUN,ソウル,2022年) / 撮影:Jihyun Jung,© YoungEun Kim
《未来の聴取者へ1》2022年,『Frames of Sound』展展示風景(SONGEUN,ソウル,2022年) / 撮影:Jihyun Jung,© YoungEun Kim