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《レジブル・シティ》 [1988-1991] “The Legible City”

ジェフリー・ショー

《レジブル・シティ》

作品解説

この作品は,メディア・アート黎明期に制作され,1990年代にメディア・アートにおける特徴的な要素だった,インタラクティヴ・アートを代表する歴史的な作品です.

スクリーンに投影された,3Dコンピュータ・グラフィックスで生成された都市は,それぞれの建物がアルファベットの一文字からできていて,それらは街路に沿って建ち並び,言葉,文章を形成しています.観客=体験者は,インターフェイスとしての自転車(ルームサイクル)に乗って,ペダルをこぐことによって,この文章でできた都市を,読みながら(題名は《読みやすい都市》)移動することができます.この文章によって構成された都市は,実在する都市をシミュレートしたもので,マンハッタン,アムステルダム,カールスルーエの三都市の実際の地図を使用して制作されています.文章は,マンハッタンでは当時のニューヨーク市長やタクシー運転手などを登場人物とする8つのフィクションからなっており,ほか2つでは,歴史上の出来事についてのドキュメントに由来しています.

「オープン・スペース 2014」展では,ZKM(カールスルーエ,ドイツ)を主幹にした「デジタル・アートの保存プロジェクト」によって再制作された作品を展示します.メディア・アートの保存において,これまでZKM(および多くの美術館)は,主にハードウェアの保存を行なってきました.現在では,作品に使用されたコンピュータが,入手不可能な場合にはプログラムを書き換え,新たに修理や再制作を行なうなど,作品保存のための方法論が模索されています.

(ZKMコレクション)

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