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《でこぼこえほん》 [2018] “Picture Texture Book”

安謙太郎(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)

作品解説

《でこぼこえほん》は,()()ただけではただの(たい)らな()です.()でさわってみても,やはりただの平らな絵でしょう.では,絵の(うえ)にのっている(くるま)(うご)かしてみてください.さっきまで平らだった絵から,さまざまなでこぼこを(かん)()ることができるようになるはずです.場所(ばしょ)によってちがうでこぼこ感を,(たの)しんでみてください.


《でこぼこえほん》には,NTTの開発した磁性触覚印刷技術が使われています.磁性触覚印刷技術は,非常に簡素な構成でさまざまな凹凸触覚刺激を提示する触覚提示手法です.マグネット・シート上にS極とN極をパタン着磁することで,平面であるシートをこすり合わせたときにシート上に提示される「でこぼこ感」を制御します.提示されるでこぼこ感は磁性パタンによって様々に変えることができ,異なる強さやサイズのでこぼこ感を提示したり,提示する触覚に選択性を与えたりすることができます.触覚提示には電源が不要で,一度書き込まれたでこぼこ感は長期間保持できるため,おもちゃや本など,触覚コンテンツの幅を広げる展開が期待されています.

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