自分の意志や行動を反映するものとして鏡像や影を自分自身と認識するのと同じように,自らの操作が加わることによって,自分と姿形が異なるものでも自分であるような感覚を得ることがあります.画面上でキャラクターを操作していると,その操作対象が別のキャラクターに切り替わり,自分自身がリセットされたような感覚を覚えるアプリケーションや,目には見えない自分の分身を心臓の音を頼りに探してみる体験などを通じて「自分ではないけど自分」「自分の認識としての自分」といったものを考えるきっかけとなるような作品を展示します.
グラフィック協力:藤木寛子
機材協力:日本マイクロソフト株式会社