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《盛るとのるソー》 [2017] “Moru to Noru Sou”

小林椋

《盛るとのるソー》

作品解説

どこか愛らしい形状と質感を持ったカラフルな木工の造形物が,ディスプレイとヴィデオカメラと組み合わされて,一体となったひとつの複合的なオブジェクトとなっています.これら構造物が展示室に複数点在し,インスタレーションを構成し,ひとつひとつの作品を構成する要素の一部,あるいは全体が,単純でたどたどしい挙動でありながら,規則的な反復運動を繰り返しています.その様子は,振る舞いに伴って作品が立てる音も,とてもひそやかなものに感じられます.大きな音や,目立った出来事が起きるといったことはありません.また,何か全体が同期しているということもなく,ささやかな出来事がランダムに生起している状況が作り出されています.それゆえ,展示空間で起こる/起こっている出来事に意識が向いてしまうようなところがあります.

ディスプレイに映っている映像は,ヴィデオカメラによって撮影されたもので,それは作品自体の動きによってもたらされています.その映像もまた,オブジェクトを構成する要素となっており,作品は,造形物の一部分が映像として取り込まれその構成要素となり,さらにその映像がまた造形物の背景となる,というように動きによって,三次元のオブジェクトと二次元の映像という異なる次元,異なる性質のレイヤーが交錯するようにして,そのイメージを変化させていきます.

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