デザイナーのカーニングの癖をモデル化し,あらゆるテキストに「そのデザイナーらしい」文字間隔を自動的に算出,適用するシステム.
カーニング—文字と文字の間隔の調整— は,テキストの可読性を高める,タイポグラフィーの重要な技芸のひとつだ.しかしながら,デザイナーの経験や感覚に依存するところが大きく,さらには,文字数が増えるほどに作業量も増え,デザイナーが骨を折るものとなる.
デザインの膨大な作業をただ自動化したり減らしたりするだけでなく,デザイナーの経験,感覚や意図を尊重するという設計方針に立てば,今以上に,テクノロジーはデザインツールに貢献できるのではないだろうか.(明治大学 FMS 渡邊恵太研究室 [尾髙陽太, 渡邊恵太])