乾燥した平らな土地の上に現われる,人工的かつ有機的な質感をもった極彩色の都市風景.藤倉がコンピュータ・グラフィックスで描き出す風景は,加速する現代社会の行き着く果てのようなディストピア,あるいは境界をなくした人工物と自然物が並び立つ楽園のような都市像です.今回の展示では,AR技術を使って,展示空間に作られた作品に,CGのイメージを重ね合わせて鑑賞することができます.また,家でも,あるいは屋外でスマートフォンをかざすことでも,ARによる都市像を重ね合わせることができます.
《それらしい場所》 [2021] “Indefinite Gaze, Overlapping Spots”
藤倉麻子
《それらしい場所》
撮影:木奥恵三
撮影:木奥恵三