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《Biogenic Timestamp》project [2010–] “Biogenic Timestamp” project

岩崎秀雄+オロン・カッツ+ホアン・マヌエル・カストロ

《Biogenic Timestamp》project

作品解説

作者が使っていたパソコンのマザーボード(主要な電子回路基板)が,腐食しながら,ミネラル分を培地中に放出している.それをゆっくりと吸収しながら,身近な環境(池や川)から作者が分離したシアノバクテリア(酸素を発生する光合成微生物)が育っている.それらが繁茂したのち,マザーボードのミネラルは微生物の中に蓄えられ,新たなフォルムに転生していく.

このように,一旦は人間によって形を変えられた物質が,時間の蓄積の中で,再び新たな形に(biogenicに)変換されていき,微生物の生の痕跡は新たな造形物となる.100年後,1000年後には,どのようなランドスケープに転生するだろう.“Biogenic Timestamp”は,地質学的な時間と生物学的な時間を切り結び,生命が転生させてきた地殻を利用する人間の欲望と営みを反転させてみる試みでもある.西オーストリアの太古の地層やストロマトライト,鉄鉱の採掘場などを旅しながら,僕たちの探究は今も続いている.(岩崎秀雄+オロン・カッツ+ホアン・マヌエル・カストロ)

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