テレサ・ウェーンベルグ Teresa WENNBERG
テレサ・ウェーンベルグ
プロフィール
テレサ・ウェーンベルグは画家であり,メディア・リサーチ・アーティストである.画家としての活動のほかに,1978年にパリのジョルジュ・ポンピドゥー・センターでヴィデオ作品の制作を始め,コンピュータの可能性をそのメディアの発展とともに追求してきた.彼女は,法律から経済学,言語学,絵画,音響理論,ヴィデオ,写真,コンピュータ・グラフィックスなど多岐にわたる学際的背景をそなえており,コンピュータ・アートとメディア・テクノロジーの世界において,稀有な存在となっている.彼女の代表作としては,《忘却の池》《ハッターの時間》《トランジット・ホール》《スター=ダスト》《記憶の部屋》《平行次元》などがあげられる.彼女の作品は数々の賞を受け,またパリ・ビエンナーレ,リンツのアルス・エレクトロニカ展,パリ市立現代美術館・エレクトラ展,リスボンのカルースト・グルベンキアン基金,東京の原美術館,ストックホルムのLiljevalchs Konsthall,マルセイユのI.ME.RE.C.,ストックホルムの王立技術研究所などの展覧会に展示されている.彼女の作品は,時間,言語,記憶,知覚といった概念に関わっており,詩的かつ想像力豊かなインスタレーションによって,デジタル・メディアの世界に人間性を与えようとしている.1998年より,ストックホルムの王立技術研究所の並列コンピュータ・センターにおいて,ヴァーチュアル・リアリティに取り組んでいる.東京のICCでは,2001年に制作された新しいヴァーチュアル・リアリティ作品,《ブレインソング──脳との対話》を展示.
[2002]