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2018年5月10日

「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」展
出品作品のご案内

会期:2018年6月2日(土)—2019年3月10日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]


「オープン・スペース」展は,メディア・アート作品をはじめ,現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ,幅広い観客層に向けて紹介する展覧会です.

出品作家:岩井俊雄/宇治野宗輝/エキソニモ/大脇理智+YCAM/岡ともみ/徳井直生+Qosmo/永田康祐/グレゴリー・バーサミアン/ジェームズ・ブライドル/トリスタン・ペリッチ/吉開菜央/ライゾマティクスリサーチ/リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC/東京大学 池上高志研究室

開催概要

会期:2018年6月2日(土)—2019年3月10日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:午前11時—午後6時
休館日:月曜日(月曜が,祝日もしくは振替休日の場合翌日.ただし2/11[月]は休館,2/12[火]は開館),保守点検日(8/5,2/10),年末年始(12/28–1/4)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
アクセス:京王新線初台駅東口から徒歩2分
お問い合わせ:フリーダイヤル 0120-144199
E-mail:query@ntticc.or.jp
URL:http://www.ntticc.or.jp/

※諸事情により開館時間の変更および休館の可能性がございます.最新情報はホームページなどでお知らせいたします.

展示概要

「オープン・スペース」展は,メディア・アート作品をはじめ,現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ,幅広い観客層に向けて紹介する展覧会です.メディア・アートにおける代表的な作品,先端技術を取り入れた作品,批評的な観点を持つ作品,さらに研究機関で進行中のプロジェクトなどを,作品の理解を助ける解説とともに展示し,作品を楽しむだけでなく,その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方,現代社会における問題,未来への展望や,さらに新しい感性や美意識について考えるきっかけとなることをめざしています.

13回目となる今年度は,「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」と題し,つねに変化していく現在のテクノロジー状況を移行期(in transition)ととらえ,その移り変わりの中に私たちの未来のヴィジョンを見出すアート作品を紹介します.

会期中には,アーティストや有識者を招いたトーク,レクチャー,シンポジウム,ワークショップ,作品解説ツアーを開催するなど,さまざまなプログラムを用意しています.そのほか,文化機関やNTTの研究所との連携などを通じて,国内外のさまざまなゲストを招いた催しを行なう予定です.

オープン・スペースとは,2006年より開始された,ギャラリーでの年度ごとに展示内容を変える展覧会,ミニ・シアター,映像アーカイヴ「HIVE」などを,入場無料で公開するものです.ICCの活動理念にもとづき,より多くの方々に先進的な技術を用いた芸術表現とコミュニケーション文化の可能性を提示する開かれた場として機能することをめざしています.

出品作家および作品(順不同)

岩井俊雄《マシュマロスコープ》2002年

マシュマロのような形をしたオブジェの中を覗き込むと,まわりの風景や人が,まるで時間が行きつ戻りつするように変化したりして映っています.ヴィデオカメラでとらえた映像をコンピュータに蓄え,映像を再生する順番や長さを変化させることで,時間が変化しているように見えます.(2006–17年度オープン・スペース展示作品/継続)

岩井俊雄《マシュマロモニター》2002年

マシュマロのような形をしたオブジェの中を覗き込むと,映っている映像がリアルタイムにゆがんだり伸びたり縮んだりします.ヴィデオカメラでとらえた映像をコンピュータに蓄え,画面ごと,あるいは部分的に映像を表示する時間を変化させることで,空間の様子を変化させています.(2015–17年度オープン・スペース展示作品/継続)

宇治野宗輝《ライヴズ・イン・ジャパン》2018年,《電波街(Radiowave Quarter)》2018年,《プライウッド・シティ・ストーリーズ1》2017年,《プライウッド・シティ・ストーリーズ2》2018年

宇治野宗輝は,家電やエレキギターなどを組み合わせたオブジェと,それらをモーター制御によって動かし“パフォーマンス”させる作品で知られ,その根底に流れる大量消費/大量廃棄社会や日本における輸入文化受容のあり方へのアイロニーに満ちた批評性で,高い評価を得ています.本展では,上記のオブジェが和室などの日本の住空間でパフォーマンスする様子をとらえた映像作品《ライヴズ・イン・ジャパン》と,短波ラジオ受信機を撮影した映像を複数台同期再生する《電波街(Radiowave Quarter)》,さらにドキュメンタリー的手法を用いた映像作品《プライウッド・シティ・ストーリーズ1》(2017)と《プライウッド・シティ・ストーリーズ2》(2018)を併せて展示します.

エキソニモ《ナチュラル・プロセス》2004年—

2004年に発表された《ナチュラル・プロセス》は,作家が当時頻繁にアクセスしていた検索サイト“Google”のトップページを絵画化した《A Web Page》と,それを取り巻くプロセスで構成される作品です.展示会場に設置された《A Web Page》は,来場者や周囲の様子も含めてウェブ中継されます.デジタル・オブジェクトからアナログ・オブジェクトへ,またその逆へと変換されるプロセスを通して,インターネットと現実空間における価値の変化を提示しています.現在,絵画はGoogle社が所有しており,一般公開されるのは14年ぶりとなります.

協力:Rhizome
絵画協力:稲垣真幸

大脇理智+YCAM《The Other in You》2017年

本作は,コンテンポラリー・ダンスの新しい鑑賞方法を目指して開発・制作されたもので,ヘッド・マウント・ディスプレイを装着し,触覚デヴァイスに手を触れた状態で体験します.体験者は,仮想空間内でダンサーと同じステージに身を置いてパフォーマンスを鑑賞していますが,そのうち視点が一人称視点から三人称視点に幽体離脱するようにスライドしていき,他者と自分の境界が変容していくかのような経験をすることになります.

岡ともみ,渡邊淳司 公衆電話を用いた新作

2016年から公衆電話をテーマに作品を制作してきた岡ともみと,NTTの研究者である渡邊淳司とのコラボレーションによる新作を展示します.公衆電話というメディアが長い時間をかけて私たちの中に埋め込んできた身体性や先入観を利用し,社会の中で複雑に入り乱れる公/私や自/他の在りようを現前させることを試みます.

機材協力:NTT東日本 千葉事業部
徳井直生+Qosmo《Imaginary Soundscape》2018年

鑑賞者がGoogleストリートビュー上である地点を選択すると,架空のサウンドスケープ(音の風景)が流れてきます.このサウンドスケープは,大量の動画と音の関係を学習したAIが,あらかじめ用意した無数の環境音から最も風景に合った音を検索した結果として生成されます.人間は,風景やその写真から,その場の音を想像することがありますが,そのような無意識の行為に焦点を当てた作品です.

永田康祐《Sierra》2017年 ほか

《Sierra》は,アップル社製コンピュータのデスクトップ画面上で展開される映像作品です.OSにもともと備わった環境,機能やアプリケーションを組み合わせて,あるときはデスクトップ画面で動く背景イメージとして,またあるときは映像再生アプリケーション上の動画として,再生環境を変えながら映像が進んでいきます.作品名はmacOSのヴァージョン名にちなんでおり,映像では,ヴァージョン名の由来となったシエラネヴァダ山脈の生態系やそこで起こった事件が語られます.

グレゴリー・バーサミアン《ジャグラー》1997年

アニメーションなど映像装置の原型ともいえる原理を応用した,ストロボの光を利用した立体的ア二メーションです.受話器を手にした人体がそれを中空に投げ上げると,放り上げられた受話器は哺乳壜,サイコロなどへと形態を変容させながら再び人体の手へと戻ってきます.残像の原理を利用して,人間と機械の間にある希望と葛藤を表現した作品です.ICCコレクション作品.(2006–17年度オープン・スペース展示作品/継続)

ジェームズ・ブライドル《Autonomous Trap 001》2017年,《Gradient Ascent》2017年

ブライドルが近年関心を寄せている車の自動運転技術をテーマに制作された2作品を展示します.《Autonomous Trap 001》は,進入可能(破線)と進入禁止(実線)という相反する意味をもつ線を使って描かれた円によって,自動運転車を「罠にかける」パフォーマンスの記録映像です.《Gradient Ascent》は,古代ギリシャにおいて,芸術や学問を司る神,ミューズが住むとされたパルナッソス山を自動運転車が登っていく映像に,ルネ・ドーマルの小説『類推の山』(1952)から着想を得た神話や技術の発展についての思索が重ねられていく映像作品です.

トリスタン・ペリッチ タイトル未定

数学,物理学,およびコードにおける単純性の美学にインスパイアされた作曲作品を制作するトリスタン・ペリッチは,CDやレコードなどの録音物ではなく,コードを実行する回路そのものを,自身の複製音楽を流通させる手段として用いています.2004年にCDケースに入ったマイクロチップとしてリリースされた《1-Bit Music》は,題名が表わすように,0と1の状態によって記述された音楽です.《1ビット・シンフォニー》と《ノイズ・パターンズ》も同様に,ランダムな発振の確率密度により,リズムパターン,テクスチャー,パルス,ランブル,ビートのレイヤーを生み出します.

吉開菜央《Grand Bouquet/いま 一番うつくしいあなたたちへ》2018年

この作品は,NTTの研究所の触覚技術を利用した「触覚映画(ハプティック・シネマ)」です.映画のプロットやシーン構成も,振動を与えるデヴァイスを装着して鑑賞することを前提に制作されています.触感覚を身体の内部にまで拡張し,映画に身体的なイマジネーションを吹き込むことを試みています.「〈人〉が,強大な力をもった未知の存在である〈黒い塊〉と対峙する」というストーリーが,鑑賞者それぞれの身体を巻き込んで展開されます.

ライゾマティクスリサーチ 新作

ライゾマティクスリサーチは,株式会社ライゾマティクス内に2016年に立ち上げられた,真鍋大度と石橋素の主宰のもとで美術と表現の新しい可能性を探求する部門です.本展では,鑑賞者のポーズを解析し,動作を学習していく新作インスタレーションを展示します.


連携プロジェクト

リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC

「リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC」は,昨年度の「オープン・スペース 2017 未来の再創造」展の中で設けられた,NTTサービスエボリューション研究所が中心となって,NTTの研究所の先端的な取り組みをICCの展示活動の中で紹介し,未来の人間および社会に関するコンセプトを提案する場です.今年度は,そのコンセプトを拡充・強化し,研究所外のアーティスト(岡ともみ,吉開菜央)との連携作品をはじめ,研究所の研究成果を生かした,新しい体験型作品や体験装置を紹介します.

作品例

《触覚コンテンツ配信に向けて―Haptic TV》2018年

HAPTIC TVは,コンテンツ配信で利用されるメディア格納領域に,新たに「Haptic(触覚)」データを含めることで,映像や音声に留まらない近未来の鑑賞体験を作り出します.

制作:NTTコミュニケーション科学基礎研究所
研究協力:慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project
制作協力:dot by dot inc.

《自分の顔を探せ!》2016 年

人間は自分の顔と他人の顔をどのように識別しているのでしょうか? 本展示では,撮影された顔写真を元に眉・目・鼻・口の位置やサイズ,顔輪郭の形状を変化させた9枚と,オリジナルの1枚が提示されます.自分の記憶と照らし合わせながら,10枚の顔写真から「本物」の1枚を探しだす過程を通して,顔の認知や記憶の仕組みについて考えるきっかけを提示します.

企画:渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所,NTTサービスエボリューション研究所)
技術協力:吉田成朗・川瀬佑司(東京大学大学院情報理工学系研究科 廣瀬・谷川・鳴海研究室)
体験デザイン協力:日本基礎心理学会「心の実験パッケージ」開発委員会
システム開発協力:川鍋徹(アートアンドプログラム株式会社)


研究開発コーナー

大学などの研究機関における研究成果や事例を紹介するコーナーです.技術者や教育現場から発想される未来像を提示するとともに,最先端技術の共同研究の場としても展開していきます.

東京大学 池上高志研究室

人工生命(ALife: Artificial Life)の分野で先端的研究を続けてきた,東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系教授 池上高志氏の研究室によるプレゼンテーションを行ないます.
http://sacral.c.u-tokyo.ac.jp/project.html


新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」 emergencies!

「エマージェンシーズ!」は,今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです.(年間3回展示予定)

エマージェンシーズ!034 柴田真歩《XNN (X News Network)》

展示期間:2018年6月2日(土)—7月29日(日)
《XNN (X News Network)》は,ニュース映像をトレースしたアニメーションを用いた映像作品です.異なる出来事を扱った複数のニュースの音声が,文法的につながるように連結され,映像も音声と対応するように自動的に再編集されていくことで,意味が通らなかったり,現実にはありえなさそうなニュースが生まれていきます.ニュース映像の客観性への疑わしさから発想された作品です.

エマージェンシーズ!035

展示期間:2018年9月4日(火)—11月4日(日)(予定)

エマージェンシーズ!036

展示期間:2018年12月11日(火)—2019年3月10日(日)(予定)


HIVE

ICCの映像アーカイヴ「HIVE」(ハイヴ)では,ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品,アーティスト,科学者,批評家などのインタヴュー映像,1997年の開館以後開催されてきたICCの数多くの活動の映像記録をデジタル化し,コンピュータ端末から視聴することができます.また,上記のコンテンツのうち一部はHIVEのウェブサイト (http://hive.ntticc.or.jp/)からも視聴可能です.ウェブ版の映像には原則としてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与され,非営利目的での創造的利用を可能にすることで,文化資源としてのICCの活動記録をよりオープンなかたちで社会に開示することをめざしています.

「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」展関連イヴェント

会期中にはアーティストや有識者を招いたトーク,レクチャー,シンポジウム,ワークショップを開催するなど,さまざまなプログラムを用意しています.

ギャラリーツアー

ICC学芸スタッフが展示作品について解説します.毎月1回開催予定です.
定員:各回20名(事前予約不要)

※関連イヴェントについて,詳しくはホームページなどで最新の情報をお知らせいたします.

お問い合わせ

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

広報担当:赤坂恵美子
TEL:03-5353-0800 FAX:03-5353-0900
E-mail:query@ntticc.or.jp
URL:http://www.ntticc.or.jp/

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