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プレスリリース


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2016年5月12日

オープン・スペース 2016 
メディア・コンシャス

会期:
2016年5月28日(土)—2017年3月12日(日)

会場:
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

開催概要

会期:2016年5月28日(土)—2017年3月12日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:午前11時—午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),年末年始(12/29—1/4),保守点検日(8/7,2/12)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
アクセス:京王新線初台駅東口から徒歩2分
お問い合わせ:フリーダイヤル 0120-144199
E-mail:query@ntticc.or.jp
URL:http://www.ntticc.or.jp/

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] は,日本の電話事業100周年(1990年)の記念事業として1997年4月19日,東京/西新宿・東京オペラシティタワーにオープンしたNTT東日本の運営する文化施設です.ICCは「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進し,豊かな未来社会を構想していきます.

※諸事情により開館時間の変更および休館の可能性がございます.最新情報はホームページなどでお知らせいたします.

オープン・スペースとは,2006 年に開始した,ギャラリーでの年度ごとに展示内容を変える展覧会,ミニ・シアター,映像アーカイヴ「HIVE」などを,入場無料で公開するものです.ICCの活動理念にもとづき,より多くの方々に先進的な技術を用いた芸術表現とコミュニケーション文化の可能性を提示する開かれた場として機能することをめざしています.

展示概要

「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」展は,メディア・アート作品をはじめ,現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ,幅広い観客層に向けて紹介する展覧会です.メディア・アートにおける代表的な作品,先端技術を取り入れた作品,批評的な観点を持つ作品,さらに研究機関で進行中のプロジェクトなどを,作品の理解を助ける解説とともに展示し,作品を楽しむだけでなく,その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方について考えるきっかけとなることをめざしています.
11回目となる今年度のオープン・スペースは,「メディア・コンシャス」をテーマとし,メディアに意識的に対することで新たな価値を見出していくという,メディア・アートの持つ性質に焦点をあてた展示となります.
会期中には,アーティストや有識者を招いたトーク,レクチャー,シンポジウム,ワークショップ,学芸スタッフによる作品解説ツアーを開催するなど,さまざまなプログラムを用意しています.

出品作家および作品(順不同)

赤松音呂《チジキンクツ》2013–15年

展示室に設えた数百のグラスの水に浮かんでいる縫い針が,地磁気の作用によって北を向いていますが,ときおりガラスにあたり繊細な音を発します.「チジキンクツ」とは,「地磁気」と日本庭園に設置される「水琴窟」を合わせた造語です.主に茶室の前に設置される水琴窟の音が,現実世界から茶室という異空間へと意識を変えるきっかけとなるように,《チジキンクツ》は,人間が感じることのできない地磁気の作用を音として知覚化し,日常空間に重ね合わせるサウンド・インスタレーションです.

岩井俊雄《マシュマロスコープ》2002年

マシュマロのような形をしたオブジェの中を覗き込むと,まわりの風景や人が,まるで時間が行きつ戻りつするように変化したりして映っています.ヴィデオカメラでとらえた映像をコンピュータに蓄え,映像を再生する順番や長さを変化させることで,時間が変化しているように見えます.(2006–15年度オープン・スペース展示作品/継続)

岩井俊雄《マシュマロモニター》2002年

マシュマロのような形をしたオブジェの中を覗き込むと,映っている映像がリアルタイムにゆがんだり伸びたり縮んだりします.ヴィデオカメラでとらえた映像をコンピュータに蓄え,画面ごと,あるいは部分的に映像を表示する時間を変化させることで,空間の様子を変化させています.(2015年度オープン・スペース展示作品/継続)

エキソニモ 新作

現代における身体の境界線を問う作品《Body paint》(2014–)シリーズの新作を発表します.モニターに映された物体の映像の輪郭をふちどるように,映像の部分以外を絵具で塗り込められたディスプレイは,映像の解像度と相まって,生々しいレリーフのような2.5 次元の映像として浮かび上がります.映像としてのモノのイメージと伝統的な意味での絵画というメディアと情報機器とが混在した,新たな表象を作り出し,メディアの問題を意識させる作品です.

クリスタ・ソムラー&ロラン・ミニョノー《ポートレイト・オン・ザ・フライ》2015年

モニターの前に立つと,画面の中の数千匹のハエの群れが観客の顔の特徴を検出し,肖像画を形作ります.観客が少しでも動くとハエが飛び去ってしまうため,顔のように見えていた状態は定着することなく,ポーズをつけようとしたそばから霧散してしまいます.現在の自撮り文化のはかなさ,また,現代のデジタル・メディアの移り変わりの早さや脆弱性に言及した作品です.

谷口暁彦《私のようなもの/見ることについて》(新作)

作家自身の姿を3Dスキャンして作られたアヴァターが,同じく作家の身近にあるものの3Dスキャンデータから作成されたオブジェクトが散りばめられた仮想3D空間内を動きながら,「見る」ということについてのテキストをたどっていく映像インスタレーションです.アヴァターの一部は鑑賞者によって操作することができます.

津田道子 新作

鏡やスクリーン,または空の枠と,ヴィデオカメラ,プロジェクターによる映像インスタレーションです.観客が各要素の配置された空間内を移動すると,鏡に映った鏡像,ヴィデオカメラを通してスクリーンに投影された映像,また空の枠による実際の像,さらにそれらの組み合わせによる像など,思わぬかたちで自分または他の観客の姿を発見して,「いま・ここ」という感覚を問い直す体験をします.

グレゴリー・バーサミアン《ジャグラー》1997年

アニメーションなど映像装置の原型ともいえる原理を応用した,ストロボの光を利用した立体的アニメーションです.受話器を手にした人体がそれを中空に投げ上げると,放り上げられた受話器は哺乳壜,サイコロなどへと形態を変容させながら再び人体の手へと戻ってきます.残像の原理を利用して,人間と機械の間にある希望と葛藤を表現した作品です.(ICCコレクション作品)

藤井直敬+GRINDER-MAN+evala《The Mirror》2015年

鏡をモチーフにした没入体験型作品《The Mirror》は,自己と身体のつながりをテーマにした展示作品です.ヘッドマウントディスプレイとヘッドフォンを装着した1名の体験者は,「こころ」と「からだ」が乖離する約8分間を体験します.本作の基幹技術であるSRシステム(Substitutional Reality System:代替現実システム)は,理化学研究所脳科学総合研究センター適応知性研究チームにより開発されました.従来のVRやARの「仮想を現実に近づける」志向とは異なり,過去を現在と地続きのものとして挿入することで,体験者の経験する主観的な「現実」そのものに影響を与えます.

藤本由紀夫「ランデヴー」

藤本由紀夫は,「聴く」ことを創造的な行為として作品にするアーティストです.音を発見し,それによって驚きや楽しみを与える作品は,世界で評価されています.そこには音を発するメディア,音が記録されるメディア,といったメディアへの関心が強くあり,メディアへの深い洞察があります.藤本の,これまでに制作された,音に限らないさまざまなメディア・テクノロジーをモチーフにした作品を網羅したミニチュア個展をラウンジで展開します.

藤本由紀夫《still life》(新作)

無響室の中に,日常的な空間を作り,そこでほんの少し時間を過ごしてみる.藤本の作品《屋上の耳》という作品は,「耳がいつもとちがう形になったら世界はどう聴こえるか」というアイデアによって制作されていますが,同じように日常空間が音の響かない状態になったら,私たちはどのように感じるでしょうか.

堀尾寛太 新作

堀尾寛太は,音,光,運動,位置などさまざまなエネルギーを相互に変換する装置を用いたライヴ・パフォーマンスや展示を国内外で発表するアーティストです.電気が回路を通じてある物体を動かし,振動に連動する光や磁力を使って連鎖反応を起こし,それらが連結されて,日用品などの物体が,どこか不可思議な挙動を作り出します.それらは因果関係によって連結されているにもかかわらず,予測不可能なふるまいを続けます.電気という力を原動力として,みえない要素を取り込みながら動き続けるインスタレーションを制作します.


連携プロジェクト

ICCと他の外部機関,施設との連携によって,国際的なメディア・アートを介した文化交流を推進するためのプロジェクトです.今年度は,フランスのメディア・アートの国際賞である,デジタル・ショック賞受賞作品,およびアジアのメディア・アートをフィーチャーした展示を行ないます.

Goh UOZUMI《暗号通貨のオーディオヴィジュアル》(仮題/新作)《空の国家─State of Empty》(新作)

展示期間:2016年5月28日(土)—9月25日(日)
* 展示期間中に展示替えを行ないます.
ビットコインなどの暗号通貨で実現された「Trustless」というコンセプトに基づく作品を展示します.暗号通貨には中央管理機関が存在せず,その信用は分散的ネットワークの各参加者の関与によって形成されています.ビットコインは,このような非中央集権的な社会インフラが実際に稼働した初めての例です.展示期間の前半は,暗号通貨を可視化するインスタレーションを展示します.後半では,暗号通貨の仕組みに人工知能の機械学習を組み合わせて,仮想国家のシミュレーションを試みます.
UOZUMIは,「Trustless」にまつわる作品で,2015年にメディア・アートの国際賞であるデジタル・ショック賞を受賞,フランス,マルセイユで2ヶ月間滞在制作を行ないました.(協力:アンスティテュ・フランセ東京)

「アジアのメディア・コンシャス」

展示期間:2016年11月1日(火)—2017年3月12日(日)
国際交流基金アジアセンターとICCの連携企画として,日本とアジア諸国の現代の芸術表現におけるメディア・テクノロジーの役割,活用法などをテーマとし,インドネシアのアーティストの活動を紹介するとともに,展示とシンポジウムを行ないます.


研究開発コーナー

大学などの研究機関における研究成果や事例を紹介するコーナーです.技術者や教育現場から発想される未来像を提示するとともに,最先端技術の共同研究の場としても展開していきます.会期中に展示替えを行なう予定です.

明治大学 渡邊恵太研究室「Dissolving: 身体,道具,環境に融けるインタラクションの発想法」

渡邊研究室は「インタラクション」を中心のキーワードとして,画面に留まらない次のインターネット体験の研究,自己帰属感の高い道具/身体・知覚拡張研究,「すぐ」をテーマにした即応的な創造ツール・環境の研究を行なっています.デジタル・テクノロジーが身体,道具,環境に融けるインタラクションの発想法を,デモ展示を通じて紹介します.


新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」

「エマージェンシーズ!」は,今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです.(年間3回展示予定)

エマージェンシーズ! 028 久保ガエタン「破壊始建設/Research & Destroy」

展示期間:2016年5月28日(土)—8月6日(土)
久保ガエタンの制作は,まず題材への入念な調査から始まります.そして,調査の過程で見出されたさまざまな事実を別の事柄と結びつけ,ときには自分の個人史も絡めながら,わたしたちの日常に潜む歪みを作品として表現します.本展示では,調査から作品化を経てその解体へと至る彼の制作活動のプロセスを展示タイトルとし,新作を含む複数作品で展開します.

エマージェンシーズ! 029 青柳菜摘

展示期間:2016年9月13日(火)—11月20日(日)

エマージェンシーズ! 030 市原えつこ

展示期間:2016年12月20日(火)—2017年3月12日(日)


HIVE

ICCの映像アーカイヴ「HIVE」(ハイヴ)では,ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品,アーティスト,科学者,批評家などのインタヴュー映像,1997年の開館以後開催されてきたICCの数多くの活動の映像記録をデジタル化し,コンピュータ端末から視聴することができます.また,上記のコンテンツのうち一部はHIVEのウェブサイト(http://hive.ntticc.or.jp/)からも視聴可能です.ウェブ版の映像には原則としてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与され,非営利目的での創造的利用を可能にすることで,文化資源としてのICCの活動記録をよりオープンなかたちで社会に開示することをめざしています.

関連イヴェント

2015年5月28日(土),29日(日)には,作家によるイヴェントの開催を予定しています.

ギャラリーツアー

ICC学芸スタッフが展示作品について解説します.会期中の毎月第三日曜日に開催を
予定しています.
定員:各回20名(事前予約不要)

*関連イヴェントについて,詳しくはホームページなどで最新の情報をお知らせいたします.

お問い合わせ

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

広報担当:赤坂恵美子
TEL:03-5353-0800 FAX:03-5353-0900
E-mail:query@ntticc.or.jp
URL:http://www.ntticc.or.jp/

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