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《センシティヴ・モメンツ》 [2000–08] “Sensitive Moments”

ジャン゠ルイ・ボワシエ

《センシティヴ・モメンツ》

作品解説

学習机に投影された映像の上で本のページをめくるように手を動かすと,それに伴って映像が左右に移動し,同時に窓越しに現われるテキストがスクロールされます.場面転換は,「私」「とき」「場所」といった文中のキーワードによってリンクされ,見ること,聞くこと,読むこと,そして眺めることから,ルソーの文学世界へ直観的にアクセスできる,新しい書物の可能性を提示しています.

《センシティヴ・モメンツ》は,フランスの思想家ジャン゠ジャック・ルソー(1712–78)の著作から引用されたテキストを,映像とともに自由にブラウズしていく作品です.ボワシエは,ルソー文学における「回想的に散文で再構成した物語」に注目し,鑑賞者が私的に体験するインタラクティヴ作品を構想しました.映像は,ボワシエ自身がルソーの訪れた場所と,その足跡をたどって撮影したもので,言葉を超えた感覚的なイメージをルソーのテキストと共鳴させています.鑑賞者は,それらのテキストとイメージを紡いでいくことで,ルソーの思索をめぐる旅へいざなわれ,ルソーのテキストが生まれた情景を追体験することになるでしょう.

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