これは,「さらさら」「ざらざら」「つるつる」「ごつごつ」といった“さわりごこち”を
触覚に関する日本語のオノマトペ(擬音語・擬態語の総称)を集め,それぞれの語が持つイメージを実験によって調べ,イメージの近いオノマトペ同士が近くに配置されるように作られたのが《オノマトペマップ》です.これは,日本語話者が触感をどのようにカテゴリ化しているかを平面上に表わした触感の地図と言え,マップ上に素材を配置することで,素材間の関係性を視覚的に把握,共有することができます.さらに,木材や紙,布など,素材の分野ごとにオノマトペを収集し,作成することも可能です.この試みは,オノマトペという豊かな表現力を持つ言葉に着目することで触覚の関係を可視化し,触覚のデザインに寄与することを目指したものです.
助成:JSPS科研費 新学術領域研究「多元質感知」