オープン・スペース
ICC オープン・スペースは,ギャラリーの一部,図書室,ミニ・シアター,ラウンジなどを活用し,年度を通じて開放される入場無料のコミュニティ・スペースです.
これまでICCが理念として掲げてきた活動の集積として,アート&テクノロジー,研究開発,ネットワーク,アーカイヴなどのゾーン及びコーナーにおいて十数点の作品が無料で鑑賞できるとともに,ICCの活動の歴史をさまざまな資料,映像記録などにより参照することが可能です.
カフェ,ショップ,休憩スペースなどのアメニティ機能を持ち,くつろぎ楽しみながら先進的な表現活動に出会い,交流し,新しいコミュニケーション文化の流れを感じ取れる「場」となることを期待しています.
・アート&テクノロジーゾーン
アート&テクノロジーゾーンは,メディア・アートを代表する作品を体験し,また「インタラクティヴ」「映像」「インターネット」といった複数のキーワードに沿った解説によって,近年の情報社会における芸術表現の推移を概観していただくエリアです.
さらに,企業や公的機関や大学などの研究開発展示から,若手クリエイターの紹介および発表の場の提供,また,1990年以降のメディア・アートおよび社会・文化的動向をまとめた年表などにより,来館者の多角的な理解を促すことを目的としています.ほかにも,音の反響が吸収される部屋,無響室やラウンジなどを併設しています.
出品作品(順不同)
岩井俊雄《マシュマロスコープ》2002年
中居伊織《streetscape 初台》2004年
minim++《KAGE》1997/2007年
江渡浩一郎《モジュローブ》2005年
クワクボリョウタ《PLX》2001年
ゴラン・レヴィン《シークレット・ライヴズ・オブ・ナンバーズ》2002年
エキソニモ《rgb f__cker》2003年
ウスマン・ハック+アーダーム・ショムライ=フィシェル《リコンフィギュラブル・ハウス:ハッキング・ローテック・アーキテクチャー》2007年
グレゴリー・バーサミアン《ジャグラー》1997年
平川紀道《DriftNet》2005年
武藤努《オプティカル・トラジェクトリー 2》2006年
無響室
インタラクティヴ年表
・研究開発コーナー
企業の研究所で進められている先端的な研究や国が開発を支援するプロジェクト,大学などの教育機関における研究成果など,産官学それぞれの研究事例を紹介するコーナーです.技術者や教育現場から発想される未来像を提示するとともに,最先端技術の共同研究の場としても展開していきます.
また,単に技術の刷新をめざすだけでなく,技術そのものがもつ文化的なインパクトや背景にも注目し,「研究開発」あるいは「技術」といった視点からみた,人間のコミュニケーションや認識の未来像を提示します.
各出品作品(順不同)
IAMAS PDP(プログラマブル・デバイス・プロジェクト《ゲイナーカイダン》2007年
筧康明+苗村健+松下光範
科学技術振興機構,東京大学,NTTコミュニケーション科学研究所《テーブルスケープ・プラス》2006年
筧康明+苗村健
科学技術振興機構,東京大学《スルー・ザ・ルッキング・グラス》2004年
クラウディオ・ピニィアネス+マーク・ポダラセキ
IBM T・J・ワトソン研究所《ペガペガ》2004年
・新進アーティスト紹介コーナー 「エマージェンシーズ!(emergencies!)」
「エマージェンシーズ!」*は,今後期待されるアーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトをいち早く展示するコーナーです.年間3,4回のペースで,アートや科学の新しい可能性を開いていく実験的な表現を幅広く紹介していきます.メディア・アートにおいて現在生まれつつあるものをリアルタイムで体験いただくとともに,それらを生み出すアーティストたちの発想の源泉に触れていただきます.
*「エマージェンシーズ」は,emergence(出現,創発),emergency(非常事態),urgency(緊急のもの),agency(発動力,媒介者)による造語です.
エマージェンシーズ! 004
谷口暁彦「ダングリング・メディア」
・ネットワークゾーン
インターネットを中心にさまざまなネットワークが生活の中に入り込んできた現在,そうした技術変化を語る上で「ネットワーク」という言葉を欠かすことはできません.このゾーンでは,ネットワーク技術に触発されたアート作品,あるいは新たなコミュニケーションや表現の創発を促すような技術を展示します.
ネットワークによって,遠方にいる複数の他者とのやりとりや,空間的に分断された人間同士がつながりあうということにどのような新しい認識可能性が生まれるのでしょうか?
このゾーンではそのような問いに対する答えとなるような作品や双方向の高画質映像配信技術などを展示します.
出品作品(順不同)
橋本弘太郎 dpa project 科学技術振興機構東京大学《Sharelog》2006年
伊藤麻梨子《電書咲花 on goo》2007年
石井裕 MIT タンジブル・メディア・グループ《インタッチ》1997年
Now Online
アーカイヴゾーン
アーカイヴゾーンは,図書室での資料の閲覧やミニ・シアターでの映像作品の上映,およびICCの映像アーカイヴ「HIVE」(ハイヴ)によって構成されています.
HIVEでは,ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品,アーティスト,科学者,批評家などのインタヴュー映像,1997年の開館以後開催されてきたICCの数多くの活動―展示,シンポジウム,トーク,ライヴ・イヴェント,ワークショップ―の映像記録をデジタル化し,コンピュータ端末から閲覧できるようにしています.
また,上記のコンテンツのうち一部はHIVEのウェブサイト(http://hive.ntticc.or.jp/)からも視聴することができます.ウェブ版の映像には,クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与され,非営利目的での創造的利用を可能にすることで,文化資源としてのICCの活動記録をよりオープンなかたちで社会に開示することを目指しています.
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ICC開館10周年記念セッション・シリーズ Vol.1
特別シンポジウム「メディア×アートの創造と未来」
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日時:2007年4月21日(土),22日(日)午後2時―5時
会場:ICCギャラリーA
定員:300名(当日先着順)
入場無料
*日英同時通訳付
ICC開館10周年記念セッション・シリーズ
「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進することを目的に1997年に4月に開館したICCは,今年10周年を迎えます.この10年の間に情報技術は大きく変容を遂げました.とりわけデジタル・ネットワーク環境の浸透は,空間を超えた人々の情報発信や共有を日常的なものとしはじめています.そのような現在,アートやメディア・テクノロジーのもつ意義と可能性を,社会や文化との関係においてあらためて位置づけ,問い直すことが求められているといえるでしょう.
そのための場としてICCでは,「開館10周年記念セッション・シリーズ」と題して,年度を通じて複数のテーマを設定し,分野を超えて人々が対話を行なうイヴェントを多様なかたちで展開していきます.シリーズの第一弾として,4月には2日間に渡り,特別シンポジウム「メディア×アートの創造と未来」を開催します.
4月21日(土)
パネリスト:
アレックス・アドリアーンセンズ(V2_オーガニゼーション ディレクター,オランダ)
藤幡正樹(メディア・アーティスト/東京芸術大学大学院教授)
三上晴子(アーティスト/多摩美術大学准教授)
ノ・ソヨン(アートセンター・ナビ ディレクター,韓国)
モデレーター:畠中実(ICC学芸員)
4月22日(日)
パネリスト:
阿部一直(山口情報芸術センター アーティスティック・ディレクター)
アレッサンドロ・ルドヴィーコ(『neural』誌 エクゼクティヴ・エディター,イタリア)
ケイシー・リース(”Processing”共同設立者/UCLA准教授,米国)
高谷史郎(アーティスト/ダムタイプ)
モデレーター:四方幸子(ICC学芸員)
セッション・シリーズの以後の予定は,随時ウェブサイトにてご案内いたします.
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