ICC

オープン・スペース 2012

マーシャル・マクルーハンは,中枢神経を外在化した最初のテクノロジーとして「電信(Telegraph)」を挙げています.また,現在のようなコンピュータ・ネットワークでつなげられ,電子メディアによる同時多発的な情報伝達(コミュニケーション)を可能にした世界の状態を「グローバル・ヴィレッジ(地球村)」と名づけました. 以来,さまざまなメディアやコミュニケーション・テクノロジーの変遷は,わたしたちの意識に大きな影響をおよぼしています.そうした変化はわたしたちの生活のみならず,芸術文化にも影響を与え,とりわけメディア・アートは,さらにそこから,わたしたちがテクノロジーを再認識するための装置として機能しているともいえます.
このテーマ展示は,テキストや図版,ICCが収蔵するヴィデオ・アート作品とインタヴューなどの映像などによって構成されます.メディア・テクノロジーと社会,さらにそのインターフェイスとして存在してきたメディア・アートの関わりをたどります.

「エマージェンシーズ!」は,今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです.


019 濱哲史
「Casi Rien(ほとんど何もない)」

展示期間:2012年12月18日—2013年3月3日

ICCの映像アーカイヴ「HIVE」では,ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品,アーティスト,科学者,批評家などのインタヴュー映像,1997年の開館以後開催されてきたICCの数多くの活動の映像記録をデジタル化し,コンピュータ端末から視聴することができます.また,上記のコンテンツのうち一部はHIVEのウェブサイト(http://hive.ntticc.or.jp/)からも視聴可能です.ウェブ版の映像には原則としてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与され,非営利目的での創造的利用を可能にすることで,文化資源としてのICCの活動記録をよりオープンなかたちで社会に開示することをめざしています.
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