ICC
座談会「[インターネット アート あれから]」


2011年7月に開催された座談会をきっかけに発足したインターネット・リアリティ研究会は,インターネットに常時アクセスできる環境下で生活するようになったわたしたちが獲得したと思われる新しいリアリティの在り方に着目し,昨年1月に「[インターネット アート これから]——ポスト・インターネットのリアリティ」という展覧会を企画しました.そして展覧会会期中もゲストも交えた座談会を重ねることによって,議論を深めていきました.

ほぼ1年ぶりに行なう今回の座談会では,まず研究会メンバー自身による「[インターネット アート これから]」展の振り返りを行ないます.また,2012年気になったサーヴィスや海外の動向,そしてメンバーそれぞれのこの1年の活動などさまざまなトピックを取り上げ,展覧会終了後の「インターネット・リアリティ」の変遷について話し合います.最後に,この座談会を機に再始動するインターネット・リアリティ研究会の今後の展望についても議論を深められればと考えています.

→ 座談会「インターネット・リアリティとは?」
→ [インターネット アート これから]——ポスト・インターネットのリアリティ
→ インターネット・リアリティ研究会が行なってきた座談会の記録

座談会「[インターネット アート あれから]」

出演:千房けん輔(エキソニモ),思い出横丁情報科学芸術アカデミー(谷口暁彦+渡邉朋也),栗田洋介,萩原俊矢,水野勝仁,畠中実(ICC)
日時:2013年2月16日(土)午後6時30分より[終了しました.]

座談会「[インターネット アート あれから つづき]」

出演:エキソニモ,渡邉朋也(思い出横丁情報科学芸術アカデミー),栗田洋介,萩原俊矢,水野勝仁,畠中実(ICC)
日時:2013年3月22日(金)午後6時より[終了しました.]

座談会「[インターネット アート あれから]」の様子

座談会「[インターネット アート あれから つづき]」の様子


インターネット・リアリティ研究会
座談会「[インターネット アート あれから]」 メンバー プロフィール
エキソニモ

怒りと笑いとテキストエディタを駆使し,さまざまなメディアにハッキングの感覚で挑むアートユニット.千房けん輔と赤岩やえにより1996年結成.デジタルとアナログ,ネットワーク世界と実世界を柔軟に横断しながら,テクノロジーとユーザーの関係性を露にし,デジタル・メディアが現代社会へ与えるインパクトについて,ユーモアのある切り口と新しい視点で作品に反映させる実験的なプロジェクトを数多く手がける.2006年《The Road Movie》がアルス・エレクトロニカ ネット・ヴィジョン部門でゴールデン・ニカ賞を受賞.
http://exonemo.com/
→過去に参加した展示・イヴェント


撮影:赤岩やえ

千房けん輔

アートユニット,エキソニモ(http://exonemo.com/)メンバー.株式会社nuuo(ヌーオ http://nuuo.jp/)共同設立者.エキソニモでは赤岩やえと共にWeb上の実験的アート・プロジェクト,インスタレーション,イヴェント・プロデュース,ライヴ・パフォーマンスなどを行ない,国内外の展覧会,イヴェントに多数参加.2011年より林智彦と株式会社nuuoを立ち上げ,広告や生活シーンにおける新しいWebのあり方を模索している.「IS Parade」で第14回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門大賞受賞.
→過去に参加した展示・イヴェント

思い出横丁情報科学芸術アカデミー(谷口暁彦+渡邉朋也)

谷口暁彦と渡邉朋也によって結成.新宿・思い出横丁を活動拠点とし,メディア・アートという芸術表現について思索と実践を行なう.現在CBCNETにて「たにぐち・わたなべの思い出横丁情報科学芸術アカデミー」を連載中.
http://oamas.org/
→過去に参加した展示・イヴェント


写真左から:渡邉朋也,谷口暁彦
撮影:高尾俊介

谷口暁彦

1983年生まれ.インスタレーション,パフォーマンス,ネットアート,彫刻,映像作品などを制作する.主な展覧会に「ダングリング・メディア」(「オープン・スペース 2007」内「エマージェンシーズ!004」,ICC,2007),「Space of Imperception」(Radiator Festival,イギリス,2009),「redundant web」(インターネット上,2010)など.処女小説『四月の続き』が第二回京急蒲田処女小説文藝大賞にて大賞受賞.
http://twitter.com/hikohiko
→過去に参加した展示・イヴェント

渡邉朋也

1984年生まれ.コンピュータやテレビジョンといったメディア技術をベースに,自作のソフトウェアを用い,パフォーマンス,インスタレーション,映像作品などを制作する.主な展覧会に「セントラルイースト東京(CET)」(東京・馬喰横山周辺,2007-09),「scopic measure #07」(山口情報芸術センター[YCAM],2008),「redundant web」(インターネット上,2010)など.処女小説『中洲(川の)』が第二回京急蒲田処女小説文藝大賞にて優秀賞受賞.
http://bit.ly/watanabetomoya
→過去に参加した展示・イヴェント


栗田洋介

1981年生まれ.GRANDBASE inc.代表.ウェブ・デザイン,グラフィック・デザイン,CI/VI計画などのデザイン制作全般を中心にデザイン・ポータルサイト「CBCNET」やデザイン・カンファレンス「APMT」の企画・運営を行なう.その他にもデザイン・プロジェクトのディレクションやアーティストのコーディネーションなども広く手がける.
http://www.cbc-net.com/
http://www.grandbase.jp/
→過去に参加した展示・イヴェント


萩原俊矢

1984年生まれ.ウェブ・デザイナー.2012年,セミトランスペアレント・デザインを経てセミ・セリフ(http://semiserif.com)を設立.ウェブ・デザイン,ネット・アートの分野を中心に幅広く活動し,同時にデザインと編集の集団クックトゥ(http://cooked.jp)や,flapper3(http://flapper3.co.jp)としても活動している.CBCNETエディター.IDPW正式会員として第16回文化庁メディア芸術祭新人賞を受賞.
http://shunyahagiwara.com/
→過去に参加した展示・イヴェント


水野勝仁

1977年生まれ.ユーザ・インターフェイスにおける「デスクトップ・メタファー」と「マウス」の研究から,エキソニモ《断末魔ウス》を経由して,ディスプレイ上の「カーソル」や「GIF」を考察するようになる.主な論文に「あいだを移行する「↑」:エキソニモ 《断末魔ウス》,《↑》におけるカーソルの諸相」(『映像学』第85号,日本映像学会,pp.20-38,2010年)など.
http://touch-touch-touch.blogspot.jp/
→過去に参加した展示・イヴェント