ICC
ICCキッズ・プログラム 2009では,学習環境デザインとメディア教育の実践的な研究を行なう上田信行氏(同志社女子大学教授,ネオミュージアム館長)を展覧会監修者にお迎えし,「プレイフル・ラーニング たのしむ ∩ まなぶ」展を開催いたします.
本展覧会では,展示空間そのものを「まなび」を楽しむ感性を開花させるためのラーニング・メディアととらえ,自分で知識や解釈を生み出していく創造的な「まなび」のプロセスがテーマです.子どもから大人まで楽しく体験できるワークショップの要素が高いメディア・アートと学習環境デザインによる,学びの場の試みです.
皆さんがアーティスト,デザイナー,パフォーマーになって,楽しくて創造的な経験に内在する「まなび」を共有できることを期待しています.
展覧会監修者プロフィール:上田信行(うえだ・のぶゆき) 同志社女子大学現代社会学部現代こども学科教授/ネオミュージアム館長
1950年生まれ.同志社大学卒業後,セントラルミシガン大学大学院,ハーバード大学教育大学院で学ぶ.ハーバード大学教育学博士(Ed. D.).専門は教育工学.学習環境デザインとメディア教育についての実践的研究を行なっている.NHK「おかあさんといっしょ」の開発チームに加わるなど「ラーニング・アート」をキーワードにさまざまなプロジェクトに携わる.そのための実験的アトリエとして奈良県吉野川のほとりにネオミュージアムをつくり,1990年以来,現在まで50近くの実験的ワークショップを実施している.現在,人と人が織りなすコミュニケーションから豊かな学びの場をつくる「プレイフル・ラーニング」という新しい考え方を構築し,実践的な研究を続けている.共著に『スピリチュアリティを生きる』(2002年,せりか書房),『Playful Pieces』(1999年,チャイルド・リサーチ・ネット),作品に『playful notes』(2008年,CSKホールディングス)などがある.2009年7月『プレイフル・シンキング』(宣伝会議)を刊行. ネオミュージアム ウェブサイト
http://www.neomuseum.org/