ICC





はじめに
入場料
参加作家
イヴェント




レクチャー
10月3日
10月10日
発表資料:東倉洋一
発表資料:山崎芳男
10月11日
10月13日
 
1998年10月 3・10・11・13日 [終了しました.] ギャラリーD





イヴェント


レクチャー第2回:音・コミュニケーション

講師 : 東倉洋一(NTT)


音コミュニケーションの科学と技術

人と音とは,切っても切り離せない関係にある.音は,人類と共に,そして,私たちの命と共にあるといっても過言ではない.私たちは,胎児の頃から死の直前まで,音に囲まれた時を過ごす.しかし,ありとあらゆる音と共に生活しながら,なにげなく接しているために,音は,まるで空気のように「あってあたりまえ」の存在になっている.

人類にとっての音コミュニケーションも,最初は,他の生物同様に,生存のための手段であった.音を聞いて獲物を追い,音を聞いて敵から逃れた.しかし,ことばと道具の発明は,音声と音楽を創り出し,人類にとって,音の歴史の新しいページを開いた.

近年の科学技術の急速な進歩は,音の爆発的な増加をもたらし続けている.目の前に迫った新しいミレニアムにおいて,人類が如何なる変身を遂げようとも,音との密接な係わりは未来永劫に続くであろう.音コミュニケーションの科学と技術から,人と音との新しい係わりを探りたい.