ICC





はじめに
入場料
展示作品
参加作家
 
1997年4月18日(金)〜 5月31日(土) [終了しました.] 東京オペラシティ1F,ICC 4F ロビー





はじめに


このプロジェクトでは,2つのフォトキャビンが直接インターネット接続され,異なった場所に設置される.
ごく一般的なフォトキャビンのように,観客は写真撮影のために椅子に腰かけ,正面の鏡に顔を映す.ところが観客は数分後に,自分のポートレートの代わりに,もう一方の場所で同じ行為をとった別の見知らぬ人の写真を受け取ることになる.同一の写真が撮影の瞬間にセーブされ,インターネットによって,もう一方のフォトキャビンに送られているのだ.さらにこの写真が誰の所有物になるのかは運まかせなのである.運びやすい形状なので,わたしたちは簡単にこのキャビンを移動させることができる.この「移動」も作品の基本的なコンセプトのひとつである.
パブリックな場所に置かれ,通りすがりの人々が無責任に関わることによって起こるまったくの他人による偶然なコミュニケーション.写された自分の顔は,シャッターをきった瞬間に自分とは無関係な他者となるのです.このシステムとしてのボックスは,インターネットによってワイヤードされた複数の地点を移動し,ディスクにプールされたポートレートは撮影された地点とは無関係に出力されていく.
ICCの対地は仏・パリの国立写真センター(CNP:Centre National de la Photographie).