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展示作品 |

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《モレルの発明》
"The Invention of Morel"
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1991年,1998年
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山口勝弘
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山口勝弘の作品は,すでに一九四○年に書かれた,映像による現実の凍結保存についての予見的な物語の,現代テクノロジーによるパスティシュです.だが,今や当時は存在しなかった技術を使えるだけに,そのパロディのほうが原作以上のリアリティーをもってくるというおかしくもまた空恐ろしさがあります.日常をデータ化するというよりは,加工しないまま図書館,博物館へ移入するというような,現実がアナログのまま,生のまま貯えられ,随時解凍されるとすれば,デジタルより恐いのではないでしょうか.
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